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1999年9月1日発行 第3796号

世界初 5000冷凍トンの吸収冷凍機を開発

みなとみらい21地区で実証運転を開始

 三菱重工業は、大型化が困難とされていた吸収冷凍機で、これまでの2倍、単機で5000冷凍トンという大容量機の開発に成功した。高性能伝熱管など新しい技術の採用によってコンパクト化を実現、実用化に結びつけた。本機は地域冷暖房用として開発したもので、横浜市のみなとみらい21地区に設置し、9月2日から実証運転に入る。1基の容量が5000冷凍トンという吸収冷凍機の開発はこれが世界で初めてである。当社は大容量吸収冷凍機の分野で業界をリードしていくことになる。


 吸収冷凍機は蒸気を熱源として冷房を行うもので、開発した5000冷凍トンの冷凍機は蒸気の消費率が1冷凍トン当たり3.9kg/hと従来より10%も少ない。また冷凍機の冷却効率を示す COP(成績係数)も1.36と約10%も高く、省エネタイプとなっているところが大きな特長である。


 また、この冷凍機に使用する蒸気圧力は8kg/cm2G。6℃の冷水を2160m3/h供給する能力を備えている。


 吸収冷凍機は、ノンフロン、コージェネレーションよりの低圧蒸気を使用することから最近は地域冷暖房に数多く使われているが、大容量化は寸法の制限もあって実用化は難しいといわれ、これまで2500冷凍トン以上のものは使われていない。


当社は今回、
(1)吸収器の伝熱管の配置を変え、蒸気圧力の損失を最小化したこと
(2)蒸発器-吸収器の2段サイクルを採用したこと
(3)蒸発器-低圧再生器に高性能伝熱管を採用したこと
など新技術の導入により装置のコンパクト化に成功、大容量機の実用化を実現したものである。


 この装置は、「みなとみらい21熱供給株式会社」(神奈川県横浜市中区桜木町1-1-45、社長・廣瀬良一氏)が管理する第2プラント(ランドマークタワーに隣接するクィーンズスクエア横浜の地下)に設置される。9月2日、関係者を招いて披露するとともに向こう1年間、みなとみらい地区に熱エネルギーを供給するかたわら実証運転を行い、性能を立証する。


 冷凍機は1冷凍トンで約33m2の冷房が可能で、5000冷凍トンでは16万5000m2を冷房することができる。
 地域冷暖房用の冷凍機は小型機を並べて使用するより大型機1台で処理した方が効率が良いため、大容量機が求められている。今後、各都市の地域冷暖房用として売り込んでいく方針。


 当社はターボ冷凍機も生産する冷凍装置の大手メーカーで、新東京国際空港、みなとみらい21地区向け地域冷暖房など国内外含めて多くの実績をもっている。


営業窓口:冷熱直販部
製作事業所:高砂製作所


以  上