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1999年8月25日発行 第3795号

持ち運びに便利なハンドル付き

家庭用加湿器4機種を発売

 三菱重工業は、ハンドルを付けて持ち運びを便利にした家庭用加湿器4機種を完成、9月1日から販売を開始する。コントロールパネル上で湿度を表示する数字ボタンを、グリーンに発光させて見やすくするなど、見やすく扱いやすい加湿器としたところが最大の特長。景気低迷の続くなか、加湿器は右肩上がりの成長を続けている数少ない商品の一つで、5万台の販売を計画している。


「SHE502DK」

「ビーバーカードリモコン」


 発売する加湿器はリモコン付きで加湿能力が1時間当たり500mlの「SHE502DK」と、同じ能力でリモコンの付かない「SHE502D」、それに加湿能力が700mlでリモコン付きの「SHE702DK」と、リモコンのない「SHE702D」の合せて4機種。いずれも当社独自のスチームファン蒸発方式を採用した加湿器。


 リモコンは昨年、当社が業界に先駆けて採用、好評を博しており、セールスポイントの一つになっているもの。いまのところこれを導入する動きは他に見られず、リモコン付きの加湿器は当社だけの製品ということになる。


 500mlの加湿器は木造の和室で8.5畳まで、プレハブの洋室で14畳まで、700mlは和室で12畳、プレハブ造りで19畳までの部屋で使うことができる。
 500mlは連続10時間、700mlは連続8時間加湿する能力をもつ。もちろんタイマー付きで、オフタイマーは2時間と4時間の二つ。商品名は当社の家庭用ルームエアコンと同じブランドで、"ビーバー加湿器"として販売する。


 和室、洋室を問わずインテリアにマッチしたデザインを採用したほか本体カラーを、従来のグレーから、落ち着いた濃紺の「ミッドナイトブルー」に変え、部屋とのマッチングに配慮したカラーリングとしたところも特長の一つ。
 これにあわせてタンクの色も淡いブルーとし、色調の統一をはかったが、淡いブルーにしたことでタンク内の水量を簡単に確認できるという副次的な効果も生んだ。


 水の残量を見る本体の水位窓は、これまでの台形を長方形に変えてさらに見やすくしたことに加え、タンクの水がなくなると電子音が鳴り、同時にコントロールパネル上の給水ランプが点灯、加湿器の"命"とも言える水を聴覚と視覚でチェックする方式を採用した。


 500mlの加湿器は、消費電力が業界で最も低い370Wで、1ヵ月に200時間使用した場合の電気代は1700円。同じ能力の消費電力430Wのポット式に比べ、1ヵ月275円も安く、業界トップの経済性を誇る。


 このほか
(1)間欠運転により500mlで20時間(700mlは16時間)の運転が可能な「長時間うるおい運転モード」
(2)吹き出し気流が壁にかからない「斜め上前方ジェット吹き出し気流」
(3)室内の乾燥状態をコントロールパネル上に表示する「乾燥ウォッチャー」
(4)停止前の設定湿度を記憶し次回の運転時に自動的に湿度を設定、操作の手間をはぶく「湿度設定メモリー」
など充実した機能を備えている。
 このうち乾燥ウォッチャーは停止時にも湿度を表示するので、室内の乾燥状態を知るにはとても便利な機能となっている。


 当社の加湿器は、ヒーターに巻き付けた蒸発布が水受け皿から毛細管現象によって水を吸い上げ、この水を加熱して蒸気を出す仕組み。「スチームファン蒸発方式」と名付けており、蒸発布に含まれた水分のみを加熱するため、立ち上がり時間は従来のポット式に比べ約半分の1分~2分と早い。
 蒸発布から発生する蒸気はファンによって室内の空気と攪拌されるため、吹き出し口の温度が60℃以下と低いこともスチームファン蒸発方式のいいところ。


 しかも水受け皿の水が常温であるため、万一倒してもポット式のように熱湯がこぼれだす心配もなく、電源コードに足を引っかけても、はずれやすいマグネット式のため、加湿器本体が倒れる恐れもない。このように安全には万全の対策を施してある点もビーバー加湿器の隠れた特長となっている。


 ビーバー加湿器は、蒸発布がフィルターの役目をするため、吸い上げた水のスケール(水道水の中に含まれるカルシウム、マグネシウムなどの残留物)がこの蒸発布に残り、室内に放出される蒸気には不純物が含まれず、クリーンな加湿ができる。
 従来のポット式が1週間に1度、底にたまったスケールの掃除が必要であったのに対し、スチームファン方式は1シーズンに1度、汚れを吸着した蒸発布を交換するだけで済むなど維持管理が楽にできるようになっている。


 日常生活を快適に過ごすことができる湿度は50%~60%とされている。室温15℃、湿度30%の室内をエアコンで暖房して室温を25℃まで上げると、湿度は急激に15%まで下がってしまう。
 エアコン暖房時には加湿器を併用、適切な湿度を維持することが健康にも、また風邪の予防にも効果的とされている。健康に対する意識が高まってきたことから加湿器の市場は過去5年2桁の伸びを見せ、今後さらに伸長することが予想される。


 価格は500mlのリモコン付き「SHE502DK」が2万2800円、リモコンなしの「SHE502D」が2万800円。700mlのリモコン付き「SHE702DK」が2万4800円、リモコンなしの「SHE702D」が2万2800円。


主な仕様
型  式SHE502DK
加湿量(ml/h)500
適用床面積木造和室: 8.5畳
プレハブ洋室:14畳
外形寸法(mm)幅233×高さ312×奥行き285
消費電力(W)370
重量(Kg)3.1
価格(円)2万2800

営業窓口:空調冷機部
三菱重工冷熱機材(株)
製作事業所:エアコン製作所


以  上