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1998年12月24日発行 第3772号

生産性倍増 48時間無人運転の加工セルを構築

 三菱重工業は、当社広島工機工場(略称=広機、広島市安佐南区祗園3-2-1、工場長・取締役 保田治久)に48時間の長時間連続無人運転を可能にした加工セルを構築、本格的な稼働を開始した。この加工セルは、自社製の門型5面加工機「M-VS25/20」、「6パレット収納立体倉庫」、「パレット交換装置」で構成されており、広機で生産する工作機械の主要部品の加工に用いる。




無人加工セル


 本設備は、長時間連続無人加工を実現することにより、従来に比較し加工費を半減し、生産性を倍増した画期的なセルとなっている。しかも据え付け面積は、150平方メートルと同等の生産性を有するFMS(フレキシブルマニファクチャリングシステム)に比較しても半分以下と極めてコンパクト。


    このセルは
  1. 人手による8時間の事前段取りで24時間の連続無人運転を実現し、さらに土・日曜日の連休には最大無人運転を48時間まで延ばすことが可能。これにより労務費は3分の1に削減できた
  2. 機械の能力をフルに発揮できる切削条件に改善し、フライス、エンドミルなどの加工速度を2倍以上に高めるなど、高速切削の実現と、環境に配慮した超微量ミストによるドライカットで加工時間を30%削減した
  3. 低価格の立体自動倉庫方式の6枚パレットストッカーを組み込んだことで、大掛りなFMSに比べ設備投資額、設置スペースともに半減した

  4. などの特長を備えている。

 このほかパソコンネットワークによる機械稼働状況の把握、セル内インプロセス測定で加工の高精度化をはかったことも特長の一つ。

 広機では、このセルで立形マシニングセンタのテーブル、サドルなど12種類の構成部品の加工を行っているが、従来に比べ、工費を半減し、生産性倍増を実現した。

 この設備は、三菱重工の機械づくりの総合力を結集して構築したもので、日本の製造業が国内生産で十分競争力のあるコストを実現できることを実証したものである。

 現在の厳しい経済環境のもとで導入しても、十分に威力を発揮できる設備として国内外の製造メーカーに積極的にPRを実施し、受注拡大へ結びつけていく考えである。


本加工セルの主な仕様
項       目  
機械本体 パレット作業面の大きさ 2,000mm
長さ 4,000mm
パレット積載重量 4,000kg
コラム門幅 2,500mm
主軸端からワーク取付面までの距離 1,800mm
各軸移動量 テーブル (X軸) 1,600mm
サドル  (Y軸) 2,500mm
クロスレール (Z軸) 6,200mm
早送り速度 テーブル (X軸) 12,000mm/min
サドル  (Y軸) 10,000mm/min
クロスレール (Z軸) 8,000mm/min
切削送り 2~4,000mm/min
ATC 80本
パレット
交換装置
搬送速度 5,000mm/min
交換時間(パレット2,000×4,000mm) 2.8分
搬送駆動源 油圧シリンダー 2本
立体倉庫 昇降装置 2パレット昇降式
昇降荷重(パレット、ワーク、治具を含む) 8,000kg
パレット交換速度 X軸 5,000mm/min
Y軸 5,000mm/min
Z軸 4,000mm/min
パレット収容枚数 6パレット
ワーク 2,000×4,000×750mm以内


営  業  窓  口工作機械・射出成形機部
製 作 事 業 所広 島 工 機 工 場

以 上