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1998年10月21日発行 第3763号

わが国初 6頭軸ガントリープラノミラー

航空機部品加工用 住友精密工業(株)に納入


 三菱重工業は、5面加工が可能な6頭軸ガントリープラノミラーを開発、その初号機を住友精密工業(株)滋賀工場(滋賀県草津市岡本町)に納入した。1頭当たり最大45
kWの出力で6頭同時切削のできる強力マシンとなっており、住友精密ではこれを航空機の脚廻り部品の加工に使用する。6頭軸のガントリープラノミラーの開発はこれがわが国初めて。

6頭軸ガントリープラノミラー
6頭軸ガントリープラノミラー

 このマシンは1,000mmのストロークをもつ400mm角のラムを、ガントリーの両サイドに3頭ずつ装備したもの。
 ワ-クテーブル上に置いた6個の部品を同時に加工することができ、1台で単体マシン6台の働きをする。しかもオペレーターは一人で済み、省力化をはかった量産用の機械となっている。


 ワークテーブルは一つ4,200×5,500
mmを2台装備し、一方のテーブルで加工しながら、もう一方で次の部品加工の段取り作業を行う方式を採用した。これによって工期の大幅な短縮を実現することができるようになったことも、大きな特長の一つ。


 各頭に30本の工具を収容した立・横軸共用のATC(オートマチックツールチェンジャー)、それにAAC(オートマチックアタッチメントチェンジャー)を備えている。このATC、AACは6頭同時交換が可能。


 しかもアングルヘッド、ユニバーサルヘッドを用意、これを使った5面加工、またA軸(主軸傾斜)、C軸(主軸頭旋回)の自動割出し可能なユニバーサルヘッドによる斜め加工も容易にでき、航空機の部品加工で要求される複雑な加工に対応できるシステム構成となっている。
 さらにミラー機能により左右対称ワークの同時加工もでき、左右対称製品の多い航空機部品の加工に威力を発揮する。


 6頭のそれぞれのヘッドには工具長補正機能、自動計測機能、主軸の発熱と環境温度変化による熱変位を極小化する当社独自のZ軸(ラム)熱変位補正機能(±0.015mm/日)を備えるなど、高精度加工の維持に細心の配慮を施した。


 一方、テーブル廻りには10本のコンベアを設置、機外に切粉を排出するほか、切粉と切削油を分離・処理するクーラントシステムを採用、作業環境の保全もはかっている。


 このほか加工支援ソフトなど豊富な機能をもたせるなど3次元形状の高精度な航空機部品の加工に最適なマシンとなっており、飛躍的に生産量の増加に対応することが可能となった。


主な仕様

項   目

仕    様

コラム門幅の距離

5,200mm

ワークテーブル

4,200×5,500mm(2台)

コラムベース前後(X軸)

15,000mm

サドル左右(Y、V軸)

3,000mm

ラム上下(Z軸)

1,000mm

ラムの大きさ

400×400mm

主軸頭の数

6頭

主軸電動機出力

AC45kW

主軸回転数

20~3,750min-1

機械重量

230ton

営 業 窓 口 :  工作機械・射出成形機部

製作事業所 :  広 島 工 機 工 場

以  上