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1998年9月10日発行 第3758号

    

圧力倒的な認識率を誇るわが国初の

プリント基板ハンダ付け形状検査機を実用化

 三菱重工業は、プリント回路基板のハンダ付け検査装置「三菱三次元ハンダ付け形状検査機」の実用化に成功し、10日から販売を開始した。「レーザー光切断法」にマルチレーザー方式を採用することによって、これまでの10倍の認識率(判定の確かさ)、10分の1の段取り替え時間を併せて実現した画期的な装置。すでに連続運転による性能確認も完了している。これほどの性能をもった検査装置の実用化はこれがわが国初のことである。


 採用したレーザー光切断法は、幅5ミクロンの薄いシート状レーザー光をハンダ表面に当てることにより、幅の狭い帯状の個所でレーザー光が散乱し、ハンダの輪郭が線として見えるようになる。

三菱三次元ハンダ付け形状検査機
三菱三次元ハンダ付け形状検査機

 この形状線を高速カメラで撮影、1画面あたり0.016秒の高速画像処理を行って、ハンダの形状を瞬時に捉える方式のもの。


 この検査装置はハンダ形状と部品高さを直接測定、ハンダの主な寸法・角度・部品高さなどを計測し、定量的評価を行う。このため不良検出率が高く、またこれまでよく起きていた過検出(良品を不良品と判定)も大幅に減少する。

 


 プリント回路基板では、電子部品サイズが小さくなったため目視検査によるハンダ付け検査は限界にきている。この目視検査に替わり、ハンダ付け検査を自動で行う各種検査機が商品化されているが、ハンダ形状を正確に測定できていない。このため曖昧な判定が多く、検査プログラムの作成や判定条件の設定に多くの時間をかけても、認識率が向上しないことから、本格的に導入されるレベルにはなっていなかった。


 これに対し当社が実用化した検査機はシート状レーザー光を上、斜めの複数方向から照射し、マルチカメラで撮影する方式を採用して、ハンダの形状を確実に捉えることができるようになった。さらに部品の端にハンダが隠れている
*1Jリードの検査が可能となった。


 それだけでなく部品の下にハンダが隠れている
*2BGAや*3CSPなどこれまで不可能であったものさえ、X線を使用せずに良否判定をできるようにした業界待望の装置となっている。


 基板録画機能と検査支援パソコンによって、オフラインでのプログラム作成ができる上、不良個所のリペア支援まで、周辺システムとして揃えてある。
 オフラインでのプログラム作成および判定条件の設定は段取り時間の大幅な短縮につながり、多品種少量生産の現場でも導入メリットが大きい。


 この検査機をパイオニアグループの日和田電子(株)に納入、携帯用電話などの高密度実装基板で連続稼動試験を実施した結果、生産ラインでのハンダ良否判定の確かさが、従来機と比較して格段に優れていることが確認された。


 価格は検査機本体が2,300万円、検査機本体は当社、周辺システムは日和田電子(株)(社長:藤栄 誠治郎、住所:福島県安達郡大玉村大山字向原248電話:0243-48-3911)がそれぞれ製作、業務提携先の(株)ヨネイ(社長:伊東 清行、住所:東京都中央区銀座2丁目8番20号 電話:03-3564-8765)を国内総代理として販売する。


 すでに約30台の商談があり、年間200台の受注を見込んでいる。

*1.Jリード=IC部品のリードがJの字になっており、Jの下端にハンダがある。
*2.BGA=Ball Grid Array
*3.CSP=Chip Scale Package

BGA、CSPともに、ハンダが部品裏面にあり、格子状にボールハンダを配置している。

 

担当窓口 : 広島工機工場技術部電子制御課

以  上