ページの先頭です。 ページの本文へ メインメニューへ フッタへ
ページの本文です。


平成10年1月8日発行

 
業界初ペントルーフ サイレントチェーンを採用
地球にやさしい 小型・軽量汎用エンジン3機種開発

 三菱重工業は、燃焼室にペントルーフ型、減速軸にサイレントチェーンを採用した小型・軽量汎用エンジン3機種を開発 した。ペントルーフ、サイレントチェーンの採用はともに業界初で、これによって出力を10%向上させ、一酸化炭素(CO)は、排出量が1時間1kWあたり319.0gとEPA(米国環境保護庁)の規制値469.6gを大幅に下回った画期的なエンジンとなっている。最も小型の機種では重量で40%、容積で65%(当社比)もの小型、軽量化に成功した。またサイレントチェーンを用いることで、騒音を軽減したことも大きな特長。

 開発したエンジンは、出力2.4PSの「GM82」、4.0PSの「GM132」それに6.0PSの「GM182」の3機種で、商品名は「三菱メイキエンジンOHV新GMシリーズ」。「GM82」は直結型で、ポンプ、発電機などに、「GM132」、「GM182」は管理機、運搬車、芝刈機などに用いられる。「GM132」、「GM182」は直結型と減速型の2タイプを用意しており、1月下旬、直結型から販売を開始する。

 とくに「GM82」は「4サイクルで音が静かな、しかも手で持ち運ぶことのできるエンジン」というユーザーニーズに応えるため開発したもので、重量は9.5kg、全高284mm、全幅304mm、全長275mmを実現するなど、3機種とも業界トップクラスの小型、軽量エンジンとなっている。

 これまでのバスタブ型にかえて新たに採用したペントルーフ型の燃焼室は、バルブ狭角を45°に設定、これにより曲がり損失の少ないスムーズな吸・排気通路を実現。これと相まって燃焼室中心にまで近づけた点火プラグの配置により、着火した際の火炎の伝播距離が短くなり、熱の放散が抑えられ、実用回転域全域で約10%の出力向上を達成することができた。

 また火炎伝播距離を均一化することにより、未燃ガスが発生しにくいため排ガスがクリーンになり、COだけでなく炭化水素+チッソ酸化物の排出量が1時間1kWあたり8.3gとEPAおよびカリフォルニア州大気資源局の規制値16.1gをクリアしていることもこのエンジンのセールスポイントの一つ。

 汎用エンジンでは業界初となるサイレントチェーンによって、運転時の出力軸の変形により発生する「歯車のうなり音」を解消、さらに高剛性シリンダブロック・ケースカバー、軸受けクリアランスの最小化といった数々の低騒音技術を織り込み、従来機より0.5~1.0dBも抑えたことも大きな特長。

 加えて従来機よりひとクラス大きいマフラーを標準装備することによって排気音の低減をはかるなど“環境”に配慮したエンジンとなっている。

 新GMシリーズは、現行GMシリーズ同様、ベンチにおいて4カ月にもおよぶ連続全負荷耐久試験を実施し、使用環境に応じた低温、高温試験はもちろんのこと、世界で最も厳しいとされるカリフォルニアの紫外線に対する屋外暴露試験をクリアしている。また従来機に比べ、定格荷重で約1.7倍のクラス最大のベアリングを使用することによりベアリングの寿命を5倍に増大するなど、耐久性を一段と高めた。  燃料消費量は1馬力1時間あたり215g。従来機230gに比べ5%向上させた。

 標準小売価格は「GM82」が4万9000円、「GM132」が6万2300円、「GM182」が7万9500円(いずれも国内標準仕様)。
 当社では、「GM82」を年間4万台、「GM132」を11万5000台、「GM182」を23万5000台の合わせて39万台の生産を見込んでいる。

主な仕様

機 種
GM82
GM132
GM182
シリンダー内径×行程(mm)
52×38
62×42
68×50
排気量(cc)
80
126
181
最大出力(ps)
2.4
4.0
6.0
最大トルク(kg.m/rpm)
0.44/3000
0.78/2800
1.18/2800
乾燥重量(kg)
9.5
P:12.7
L:13.7
P:14.95
L:15.8
機関寸法(mm)
(全高×全幅×全長)
284×304×275
320×340×297
350×357×304

   営 業 窓 口 エ ン ジ ン 部
   製作事業所 名古屋機器製作所