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平成9年6月26日発行 


わが国初 純国産ヘリコプターを開発
型式証明を取得

 三菱重工業は、ビジネス、救難、災害などあらゆる用途に対応できる多用途ヘリコプターを開発、26日、運輸省の型式証明を取得した。型式は、三菱ヘリコプター「MH2000」。今後居住性の改善、オプションの整備、運用範囲の拡充等の試験を継続する予定。このヘリコプターは、安全性、経済性の向上、低騒音化などの要求に応えられる7~12人乗りの中型(ヘリコプター)であり、機体はもちろんエンジンに至るまで自社技術で開発した初の純国産ヘリコプター。機体とエンジンを自社開発したケースは海外にも例がなく、これが世界で初めて。当社のビジネスジェット機「MU-300」以来途絶えていたわが国独自技術による民間航空機開発を実現させたものである。

 開発にあたっては、マーケットニーズに100%応えることを目標にヘリコプターの技術的課題である安全性、経済性、騒音に着目して、当社が長年にわたって蓄積してきた航空宇宙技術を集大成し、総力をあげて取り組んできた。型式証明取得を機に、国内市場を対象に本格的な営業活動を開始する。

 MH2000のセールスポイントは、   
(1)最新の耐クラッシュ衝撃要求基準を満たした座席、燃料タンクの開発     
   をはじめとする安全性の向上   
(2)GPSマップ表示装置やパイロットの負担を軽減して、さらに安全性     
   を向上させる自動操縦装置も低価格で装備可能   
(3)当社が長年にわたり要素研究を続けてきた新開発のロータおよび可変     
   式電子制御エンジンによる低騒音化の実現   
(4)徹底したコストダウンによる機体価格の低減、点検・整備の効率を考     
   えた機器の配置とそれによる運航費の節減など経済性の向上
である。

 このヘリコプターが目指す主要性能は、最大速度時速280キロメートル、経済巡航速度時速250キロメートルで、最大航続距離は780キロメートル。  
 座席アレンジは、標準の10席タイプを中心にデラックスタイプの7席からエコノミータイプ12席、さらに捜索・救難仕様など様々なニーズに対応するバリエーションを用意する。

 2基の搭載エンジンは、単段遠心圧縮機を採用した新規開発の「MG5-100」型で、最大離陸出力800馬力。ハイスピードモード(100%)とローノイズモード (90%)の2段階可変式電子制御エンジン。今後引続き性能向上をはかる。

 この新開発のエンジンと低騒音ロータの採用により、市街地上空においてはローノイズモードで飛行し、機外騒音の低減を目指している。

 さらに、機内もギヤボックスなど駆動装置をキャビンを避けて配置することによって、室内騒音を抑えると同時に広いキャビンを創りだし、これまでのヘリコプターにはない“乗り心地”を実現したことも大きな特長の一つ。

 わが国のタービン・ヘリコプター市場は年間50機程度。ビジネス、報道、救難、防災など需要は多岐にわたり、将来も需要増大が期待できる。  
このため政府機関、地方自治体を中心に営業を強化、運航会社、報道関係も含めて市場の開拓、確保にあたる。


    営 業 窓 口:ヘ リ コ プ タ 部           
    製作事業所 :名古屋航空宇宙システム製作所                
           名古屋誘導推進システム製作所