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三菱重工ニュース
2006年10月30日 発行 第 4531 号

放射線治療装置の専用生産施設を竣工
厚生労働省の認可を取得後、本格的な製造・販売へ
 三菱重工業は、放射線治療装置を製造する専用工場を広島製作所(広島県広島市西区)に新設、30日、竣工式を行った。がん患部の位置を正確に把握し、ピンポイントで放射線を照射できる最新鋭医療装置の生産に充てる施設で、既存の工場建屋を一部改装して専用の組立工場として仕上げたもの。当社は現在、厚生労働省へ薬事法に基づく製造販売の認可を申請中で、この承認の取得後、医療機器の本格的な製造・販売に乗り出す。


 新設の組立工場は、ゴム・タイヤ機械の実証試験などに使用されていた広島製作所観音工場内の「技術開発センター」を、医療機器専用の生産施設へ改装した。放射線治療装置の組立場として全体を4分割し、同時に4基の装置を組み立てられるようにレイアウトしている。

 放射線治療装置は、治療放射線(エックス線)をがん患部に照射し、治療を行う装置。欧米ではすでに多数の装置が開発されているが、現状では国産のものはなく、当社製が唯一の国産機となる。
 がん治療では、体内の見えない病巣へ正確に放射線を当て、周辺の正常細胞への副作用をいかに抑えるかが課題となる。今回、当社が開発を進める放射線治療装置は、従来の治療装置に比べ、高い精度でがん患部に放射線を照射できるのが特徴。エックス線透視装置を2基装備し、位置決め誤差0.1mm以内という世界最高レベルの正確な放射線照射を可能としたもので、国内外から大きな期待を集めている。当社はすでに実証機を製造し、現在、神戸市の先端医療センターで実用試験を行っている。

 今回の放射線治療装置は、当社が2004年7月に導入した社内ベンチャープロジェクト制度の認定を受けて開発を進めてきたもの。2005年10月には、コニカミノルタエムジー、三菱商事、西華産業の3社と合弁で医療機器の販売・サービス会社(MHIメディカルシステムズ株式会社/MHI Medical Systems, Inc.)も立ち上げている。
 当社は、放射線治療装置を軸とする医療機器事業を将来的には年間100億円規模に拡大させていくことを目指しており、今後の情勢を見極めながら、より生産能力の高い専用工場の新設も検討していく。




担当窓口:広島製作所

以  上