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三菱重工ニュース
2006年10月17日 発行 第 4525 号

国産最大の2,400kW風車 初受注
米国向け42基を一括で
 三菱重工業は、米国の電力会社PPMエナジー社(PPM Energy, Inc.)から出力2,400kWの大型風力発電設備「MWT92/2.4」42基を一括で受注した。当社原動機事業の米国営業拠点であるMPSA(Mitsubishi Power Systems Americas, Inc.)を通じて受注したもので、PPMエナジー社が進める大規模な風車新設事業を支える。発電出力2,400kWは国産としては最大で、このタイプの受注は今回が初めて。


 MWT92/2.4風力発電設備
 MWT92/2.4風力発電設備
 「MWT92/2.4」は、大型風力発電機市場を対象とした戦略機種。当社独自技術により開発し、本年1月からの横浜製作所敷地内(横浜市金沢区)での実機実証試験により各種性能と信頼性を確認して市場投入したもの。
 本機は、発電出力だけでなく、ロータ直径(92m)でも国内最大。また、クラス最長44.7m翼の採用により、低風速域(風速毎秒8.5m付近)での高効率な発電を実現する一方、強風を受け流す独自技術(Smart Yaw)の導入により、風速毎秒70mという猛烈な台風にも耐える設計となっている。

 PPMエナジー社は、オレゴン州ポートランドに本社を構える、英国電力会社スコティッシュパワー社(Scottish Power Plc.)傘下の米国企業。米国中西部とカナダを事業エリアとし、風力発電事業のほか、天然ガス焚き火力発電や電力卸売り、天然ガス貯蔵などを手掛ける。そのうち、風力発電事業ではすでに83万1,000 kWの発電設備を有しており、さらに190万kWを超える大規模な新設事業を推進しようとしている。

 「MWT92/2.4」は、この風車新設事業に投入され、このうち、当社は風車本体(ナセル)の製作を担当。また、ブレード(翼)およびタワーは、MPSAが、米国のヴィエンテク(VienTek)およびバーゲン・サウスウエスト・スティール(Bergen Southwest Steel)からそれぞれ調達して供給する。据付け・土木工事は現地企業が手掛ける。2008年12月末までに運転開始の予定。

 今回受注した「MWT92/2.4」を42基集めると、年間約2億6,000万kWh、約5万2,000世帯分(国内換算ベース)に相当する発電能力を有すこととなり、試算では、これにより石油換算で年間約6万キロリットル(ドラム缶約30万本)相当の節約、CO2排出量にして約18万トン相当の削減が可能となる。

 風力発電施設は、地球温暖化防止を担う再生可能エネルギーの主役として世界的に導入拡大が続き、その規模・出力とも大型化の傾向にある。しかし、長大な翼や大型機器の輸送および建設工事に大型クレーンが必要となるなど、搬入・据付け上の条件があるが、今回受注した「MWT92/2.4」風車は、3分割ナセルの採用など、それら制約条件をクリアできる設計となっていることから、当社は今後も、今回の初受注を弾みとして、急速に膨らむ大型機市場で積極的な営業を展開していく。



営業窓口:長崎造船所 機械営業部
製作事業所:長崎造船所

以  上