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三菱重工ニュース
2006年9月21日 発行 第 4512 号

米国ボーイング社787向け複合材主翼の組立工場が完成
 三菱重工業は、米国ボーイング社の次期主力旅客機787向け複合材主翼の組立工場を名古屋航空宇宙システム製作所(名古屋市港区大江町)に完成、21日に竣工式を行った。外板など主翼用複合材部品の成形を手掛ける同製作所複合材工場や、主翼補強のためのストリンガー(縦通材)を製作する下関造船所大和町工場(下関市東大和町)と、今回竣工の組立工場を緊密に連携させ、複合材主翼の部品成形から組立までの一貫生産体制を構築する。



 6月に竣工した複合材工場に隣接する組立工場は延床面積約35,000m2。全長234m、幅90m、最高部高さ約30mで、発足時の人員は300名。複合材工場で製作された上面/下面スキン(外板)、スパー(桁)およびリブ(翼小骨)に、下関造船所大和町工場で作られたストリンガー(縦通材)などを組み込み、翼長約30mの主翼の総組立を行う。
 隣接の複合材工場や下関造船所大和町工場ではすでに量産の準備が進んでおり、当社は、今回新設した組立工場にも設備を順次導入し、来春の初号機出荷を目指して、787向け複合材主翼の本格的な生産を開始する。

 完成した主翼は、組立工場に隣接した名古屋港埠頭から船で中部国際空港に運び、専用貨物機で米国ボーイング社エバレット工場(ワシントン州エバレット市)に輸送される。

 主翼は炭素繊維と樹脂を組み合わせた炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の複合材を採用したもので、翼長約30mもの大型主翼に採用するのは世界で初めて。従来のアルミ合金やチタン合金に比べ強度・剛性に優れているだけでなく、ボーイング社によれば、複合材の採用による軽量化に加え、先進エンジンの適用、最新の空気力学に基づいた機体デザインなどにより、従来機比約20%の燃費向上と整備コストの低減が期待できる。

 当社はこれまで、長距離ビジネスジェット機や、防衛庁向け航空機および宇宙航空研究開発機構向けロケットなどの部品で複合材を数多く手掛けた経験と実績を持つ。これらの実績をベースに、今後20年にわたり1,000機を大幅に越える需要が見込まれる787の主翼に取り組み、大型複合材主翼設計・製造で比類ない技術を確立して、「世界の主翼センター」としての地位を築いていく。




担当窓口:名古屋航空宇宙システム製作所

以  上