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三菱重工ニュース
2006年8月10日 発行 第 4496 号

世界最大級の圧縮機試運転設備が広島製作所で竣工
超大型圧縮機市場の急拡大に対応
 三菱重工業は、今後需要の急増が見込まれる石油化学プラント向け超大型圧縮機(コンプレッサー)の試運転設備を広島製作所(広島市西区)に完成、10日、竣工式を行った。この設備は年産200万トン級までの大容量エチレンプラントなどで使用される超大型圧縮機の試運転が可能な世界最大級の設備。当社はこれにより超大型圧縮機市場を狙い、受注獲得を一段と加速していく。


 大型圧縮機試運転設備(広島製作所)
 大型圧縮機試運転設備(広島製作所)
 圧縮機は、米国石油協会(American Petroleum Institute:API)の規格により、出荷前の工場試運転の実施が義務づけられている。従来の当社の圧縮機試運転設備は、これまでの市場ニーズに合わせ、エチレンプラント用で年産約100万トン級までの対応が上限であったが、中東を中心とした石油化学プラントの生産能力拡大に伴い、圧縮機の超大型化が急速に進んでいることから、新たな大規模試運転設備の導入に踏み切った。

 今回完成した世界最大級の試運転設備の敷地面積は約10,000m2。最大4台の超大型圧縮機と駆動用の蒸気タービンの設置が可能な基礎・ピット上に、大型の門型クレーンと、最大高さ28mの2重式構造の移動ブース(屋根)を備える。また、各種性能試験用機器や冷却塔、中央制御室などを配し、圧縮機単体の回転・性能試験はもちろん、圧縮機と駆動用の蒸気タービンを連結して同時に運転する総合機械試験なども行うことができる。

 試運転の対象となるのは、年産200万トンまでのエチレンプラント向けを始め、LNG(液化天然ガス)プラントやGTLプラントで使用される超大型圧縮機。近く、サウジアラビア向け年産130万トンエチレンプラント用圧縮機の試運転を実施する。

 圧縮機は、原油を分解して得られるガスや天然ガスなどを圧縮し、各種化学プラントの反応プロセスやパイプラインに送り込む装置で、いずれの設備でも心臓部の役割を果たし、世界のエネルギー・石油化学産業を支えている。
 当社の圧縮機は、石油化学・石油精製分野で約25%の世界シェアを持つ。特に、エチレンプラント分野では世界トップ(約50%)の地位を占める。今回の大規模試運転設備の導入により、急拡大が見込まれる超大型圧縮機市場向けでも生産体制が整い、今後、さらに積極的な営業活動を展開していく。

(※)GTL=
Gas To Liquidの略。
  天然ガスから作られる液体燃料



担当窓口:機械・鉄構事業本部 風力・一般機械部
製作事業所:広島製作所

以  上