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三菱重工ニュース
2006年7月10日 発行 第 4487 号

高精度制御のニーズに応える
パワートランスミッションの新シリーズ発売
 三菱重工業は、歯車を使わずに動力を伝達する転がり伝動方式のパワートランスミッション(動力伝動装置)の新製品、“三菱遊星ローラ減速機※1”「Fシリーズ」を発売する。


 三菱遊星ローラ減速機「Fシリーズ」
 三菱遊星ローラ減速機「Fシリーズ」
 医療機器や半導体、液晶製造装置をはじめとする各種最先端装置に採用されているパワートランスミッションは、それら装置・機器本体の高機能・高性能化に伴い、低騒音・低振動、省スペースはもちろん、回転ムラの極小化など、より高い精度の制御が要求されるようになっている。これに応えるため、新たなラインナップとして、更なる高精度対応を可能としたFシリーズを開発した。

 遊星ローラ減速機は、歯車の噛み合いを用いないため、回転のムラや振動・騒音が小さく、高い精度の動作制御が要求される装置・機器に用いられているが、今回のFシリーズは、出力軸やベアリングの設計を見直し、ねじり剛性を従来機に比べ2倍もアップさせたのが特徴。これにより、動力伝達の際に軸の反応遅れがなく、本機を組み込んだ装置・機器の動作制御は飛躍的に高精度なものとなった。
 また、強度を高めるために開発した“高剛性出力フランジ※2”タイプの出力軸や“精密クロスローラベアリング※3”の採用により、減速機の全長を従来比30%コンパクト化した。これにより、高い精度と省スペース化が要求されるデジタル画像処理装置、フィルム製造装置、コーティング装置などの最先端装置・機器分野への採用が一層見込まれる。

 1980年、当社が世界で初めて遊星ローラ減速機を開発・シリーズ展開して以降、歯車の限界を超えたこの伝動装置は、高い精度が要求される装置・機器分野に広く採用されてきたが、今回の最新型の投入を機に、当社は、新たな適用分野の開拓を加速すべく、一層積極的な営業を展開していく。

※1

遊星ローラ減速機=ローラーを圧接させ、中心のローラー(太陽ローラー)を回転させることで、接触しているもう一方のローラー(遊星ローラー)も回転し、動力を伝達(=出力軸が回転)する。太陽の周囲を公転する惑星(=遊星)と類似した動きをするもの。
※2 高剛性出力フランジ=従来に比べ、太く短い設計にした回転軸のこと。これにより、強度を高めると同時に、コンパクト化を実現した。
※3 精密クロスローラベアリング=内輪と外輪の間に円柱状のコロを直交させて配列した構造の軸受。ボールベアリングはコロの形状が球体のため、少なくとも2個ないと軸を支えられない。クロスローラベアリングは、円柱状のコロを交互に直交配置しているため、安定感があり1個でも軸を支えることが可能。

【装置の仕様】

型式

TRFF16

TRFF25

入力軸回転速度     (rpm)

3000

3000

減速比

1/5

1/10

1/25

1/50

1/100

1/5

1/10

1/25

1/50

1/100

出力軸回転速度       (rpm)

600

300

120

60

30

600

300

120

60

30

入力側

定格動力     (W)

67

23

15

9

6

440

170

100

58

31

トルク    (Nm)

0.21

0.074

0.047

0.029

0.020

1.44

0.57

0.32

0.18

0.10

出力側

定格トルク  (Nm)

0.88

0.64

0.88

0.88

0.64

6

4.5

6

6

4.5

最大トルク  (Nm)

1.32

0.96

1.32

1.32

0.96

9

6.7

9

9

6.7


型式

TRFF31.5

TRFF40

入力軸回転速度       (rpm)

3000

3000

減速比

1/5

1/10

1/25

1/50

1/100

1/5

1/10

1/25

1/50

1/100

出力軸回転速度         (rpm)

600

300

120

60

30

600

300

120

60

30

入力側

定格動力      (W)

860

330

180

100

50

1660

640

350

190

64

トルク       (Nm)

2.79

1.08

0.61

0.33

0.16

5.4

2

1.1

0.61

0.20

出力側

定格トルク   (Nm)

12

9

12

12

9

24

18

24

24

18

最大トルク   (Nm)

18

13

18

18

13

36

27

36

36

27




担当窓口:工作機械事業部

以  上