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三菱重工ニュース
2006年5月31日 発行 第 4473 号

火山の国、アイスランドから地熱発電所2基を受注
ヘッドリスヘイディ発電所向け
 三菱重工業は、アイスランドのレイキャビク電力会社(Orkuveita Reykjavikur)から地熱発電所2基をターンキー契約で受注した。2004年にもヘッドリスヘイディ(Hellisheidi)地熱発電所1、2号機を受注しており、今回はそれに続く3、4号機。ドイツのエンジニアリング会社、バルケデュール社(Balcke Dürr)とのコンソーシアムで受注したもので、同電力会社向け地熱発電所の受注は今回で10基目(累計発電出力34万kW)となる。


地熱発電所(アイスランド)
地熱発電所(アイスランド)
 今回受注した地熱発電所は、首都レイキャビク(Reykjavik)から東へ約20kmの地熱帯に建設され、アルミ精錬所などに電力を供給する。運転開始は3号機が2008年9月、4号機が2008年11月の予定で、発電出力は2基合計で8万kW(4万kW×2基)。蒸気タービン、発電機、復水器などで構成される。
 このうち、当社は蒸気タービンを製作し、発電機は三菱電機が、復水器、冷却塔はバルケデュール社が製作する。商社は三菱商事。

 当社はこれまでにも、1978年に納入したクラフラ(Krafla)発電所(3万kW×2基)以来、ネシャベトリル(Nesjavellir)発電所(3万kW×4基)、ヘッドリスヘイディ発電所(4万kW×2基)と、レイキャビク電力会社から相次いで計8基の地熱発電所を受注している。今回の受注は、これらの技術力、信頼性、安全性などが高く評価されたことによる。

 火と氷の国と呼ばれるアイスランドは、ユーラシアプレートと北米プレートという二つの地殻がぶつかる場所に位置し、火山が多く、地熱の利用に適している。そのため、エネルギー供給の内、水力発電や地熱発電などの再生可能エネルギーが72%を占め、世界最高レベルに達している。

 地熱発電は通常、生産井と呼ばれる井戸を使って、地下深部にある地熱貯留層(約250℃以上の熱水、蒸気溜まり)から、熱水と蒸気が混合した流体を取り出し、その蒸気を利用して発電する方式であり、CO2の排出がなく、環境保全に貢献する。
 当社は、風力発電、水力発電、太陽光発電などの自然エネルギー発電プラントと並び、この地熱発電でも豊富な実績を持つ。日本国内はもちろんのこと、海外においても、アイスランドのほか、アメリカ、コスタリカ、ケニアなど計12ヵ国で地熱発電所を建設・納入しており、その累計出力は世界トップクラスの250万kW以上に及ぶ。これらの実績と技術力を梃子に、今後もクリーンエネルギーである地熱発電の受注活動を全世界で積極的に展開していく。

※ 復水器、冷却塔=

復水器は、蒸気タービンを回転させた蒸気を冷却用の水と熱交換させて水に変えるための装置。冷却塔は、空気と水の熱交換により、高温の水を冷却する装置。冷却塔で冷却された水が冷却用水として復水器に運ばれ、復水器内部で熱交換により蒸気を水に変える。蒸気を水に変えた後、冷却水は高温になるため、再び冷却塔に戻って冷却される。



営業窓口:原動機事業本部 原動機輸出部
製作事業所:長崎造船所

以  上