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三菱重工ニュース
2006年5月25日 発行 第 4471 号

高炉ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注
ウクライナから初めて
 三菱重工業は、ウクライナの複合企業IUD(Industrial Union of Donbass Corp.)グループからアルチェフスク製鉄所(Alchevsk Iron and Steel Works)向け高炉ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備2系列を受注した。運転開始はそれぞれ2009年3月と2009年9月の予定。当社がウクライナから大型発電設備を受注するのは今回が初めて。取扱商社は住友商事。


高炉ガス焚きガスタービン発電設備
高炉ガス焚きガスタービン発電設備
 今回の高炉ガス焚きGTCC発電設備の出力は30万kW(2系列)。M701S(DA)型ガスタービン、蒸気タービン、発電機など各2基で構成される。このうち、当社はガスタービンと蒸気タービンの製作を担当、発電機は三菱電機が製作する。

 アルチェフスク製鉄所へのGTCC導入は、欧州に端を発する環境規制の広がりや、ロシアからの天然ガス供給価格の高騰などに対応し、エネルギー利用効率化による最終鉄鋼製品の価格競争力強化を目指すもの。同製鉄所から排出される余剰ガスを有効利用して工場内の電力の一部を賄う一方、将来的には、外部への売電も視野に入れており、さらに、第3系列の発電設備増設についても検討を進めている。

 IUDは、ウクライナ国内外に40以上の企業を有する持株会社。金属精製・加工事業を中核に、ガスパイプラインの建設、天然ガスの供給、建設・エンジニアリング、農業開発など多様な事業を展開する。また、アルチェフスク製鉄所はウクライナの輸出主導型の経済成長を支える中心企業。ドネツク市郊外に位置し、1896年に国営企業として設立されたが、現在はIUDの傘下に入っている。従業員数は2万人強。

 高炉ガスは天然ガスに比べてカロリーが低く、ガスタービンの安定した運転に用いるには高度な燃焼技術が要求されるが、当社は専用の燃焼器の開発などにより、1980年代に独自の高炉ガス焚きGTCC発電技術を確立。以来、国内外の製鉄所に多くの高炉ガス焚きガスタービンを納入しており、その世界シェアは約7割に達する。今回の受注はその実績と技術力が高く評価されたことによる。

 当社は今回の受注を弾みとして、エネルギーの有効利用と環境負荷の低減に役立つ高炉ガス焚きGTCC発電設備の受注活動をさらに積極的に展開していく。


※GTCC発電設備= ガスタービンにより発電を行い、その排熱を利用して蒸気タービンでも発電する方式。エネルギーを有効利用できることからCO2の排出抑制が可能で、省エネルギーだけでなく、環境保全にも大きく貢献する。



営業窓口:原動機事業本部 原動機輸出部
製作事業所:高砂製作所

以  上