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三菱重工ニュース
2006年5月15日 発行 第 4467 号

米電力会社から取替用上部原子炉容器 計4基を受注
トップクラスのシェアで米国市場をリード
 三菱重工業は、米国の電力会社から加圧水型(PWR)原子力発電設備の主要機器である上部原子炉容器 計4基を受注した。サウステキサス電力(South Texas Project Nuclear Operating Company:STP)のサウステキサス発電所1、2号機向け、およびサザンカリフォルニアエジソン電力(Southern California Edison:SCE)のサンオノフレ発電所2、3号機向けで、いずれも運転期間延長に伴う取替用。2009年から2012年にかけて毎年1基ずつ納入する。


取替用上部原子炉容器
取替用上部原子炉容器
 サウステキサス発電所1、2号機は、それぞれ1988、1989年に運転を開始した施設で、出力はともに125万kW。テキサス州ベイシティの南西20kmに位置する。また、サンオノフレ発電所2、3号機は、1983、1984年の運転開始。カリフォルニア州サンディエゴに位置し、出力はそれぞれ107万kWおよび108万kW。

 取替用上部原子炉容器は、直径約5メートル、重量約75トンの低合金鋼製の大型機器で、当社神戸造船所が製作を担当する。サウステキサス発電所向けについては、上部原子炉容器に加え、容器本体上部にステンレス製の制御棒駆動装置57本を搭載して、全体の高さは約10メートルに達する。この制御棒駆動装置は、原子力プラントの安全・安定運転の要として、原子炉の通常運転時には出力調整の役割を担う一方、万一のトラブル時には素早く制御棒を炉心内へ挿入、原子炉を緊急停止させる機能を持つ。

 当社は今回のものも含め、米国市場で2002年以降、取替用上部原子炉容器15基、取替用蒸気発生器(SG)6基、取替用加圧器1基を受注している。今回の受注は、これまでの豊富な実績と、品質・製作工程や、納期を含めた高度な技術力が高く評価されたことによる。これにより、取替用上部原子炉容器の米国でのシェアは40%程度となり、トップクラスとなる。

 当社はまた、米国以外の主要な原子力市場に対しても、独自に主要機器の販売に取り組んでおり、取替用上部原子炉容器の海外市場向け受注はこれにより計18基となる。また、取替用SGの受注も計22基に達している。

 米国では、原子力発電設備の更新需要の拡大のみならず、新規プラント建設の機運が急速に高まりつつある。当社は、高い技術力と豊富な実績をもとに、電力会社のパートナーとしての地位を一層固め、主要機器の供給に引き続き取り組むとともに、新設プラント商談についても最新鋭のAPWR(改良型加圧水型軽水炉)をベースにしたグローバル対応の原子炉の提案などにより、米国での受注拡大を目指していく。

※低合金鋼製の大型機器

 

原子炉容器は一次冷却水による強い圧力を受けることから、強靭な低合金鋼(マンガン、モリブデン、ニッケル鋼)を用いた耐圧容器として製造されている。




営業窓口:原子力事業本部 原子力部
製作事業所:神戸造船所

以  上