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三菱重工ニュース
2006年4月13日 発行 第 4457 号

ベルギー エレクトラベル社ドエル原子力発電所向け蒸気発生器(SG)2基受注
当社製の稼動SGが半数を超える
 三菱重工業は、欧州の大手電力会社であるエレクトラベル社(Electrabel S.A.)※1から、加圧水型(PWR)原子力発電設備の主要機器である蒸気発生器(SG)2基を受注した。ベルギーのドエル(Doel)原子力発電所1号機向けの取替え用で、納入は2009年9月の予定。当社はこれまでにも同国の原子力発電所向けに取替え用SGを8基納入しており、今回の受注分を含めると、当社製SGは、ベルギーの7ヵ所の原子力発電所で稼動する計19基のSGの過半を占めることになる。


【参考写真】 取替用蒸気発生器(SG)
【参考写真】 取替用蒸気発生器(SG)
 ドエル原子力発電所1号機は、1975年に運転を開始したPWR発電設備。出力は39万kWで、首都ブリュッセルの北方50kmの港町アントワープ近郊に位置する。今回のSG取替えは、運転開始から約30年経過した同発電所の設備更新計画に基づく。

 取替え用SGは、高さ約20m、総重量約270トンの大型機器で、当社神戸造船所が製作を担当する。原子炉で発生させた熱を一次冷却系(原子炉系)から二次冷却系(タービン系)に伝えてタービン駆動用の蒸気を発生させる機器で、PWRの中核的な役割を担う。低合金鋼製の耐圧容器※2の内部には、最新素材であるインコネルTT690合金※3製の伝熱管約4,800本が挿入されている。

 今回の受注は、当社の高度な技術力と同国での豊富な実績が高く評価されたことによる。当社はこれまでベルギー向けに、ティハンジュ原子力発電所1号機用(1995年)と同2号機用(2001年)として各3基、また、ドエル原子力発電所2号機用として2基(2004年)の取替え用SGを納入※4している。今回受注分も加えると同国向けSGは累計10基となり、当社製SGは同国において、品質、製作工程、納期、運転実績などすべての面で高い信頼を得ている。

 当社はこれまでにも世界の主要な原子力市場に対し、独自に原子炉用機器の販売拡大に取り組んできた。取替え用SGは、ベルギーのほか、米国サンオノフレ原子力発電所2号機、3号機向け各2基、また、フォートカルフーン原子力発電所向け2基、さらに、フランス電力会社(EDF)向けにも6基の取替え用SGを受注するなど、多くの実績を持つ。また、上部原子炉容器では、北米・欧州などに計16基の受注実績を持っている。
 当社は今後も、多くの原子力発電設備が更新時期を迎える欧米市場を中心に、SGをはじめとする主要な原子炉用機器の取替え需要を積極的に取り込んでいく。

※1 

エレクトラベル社は、国際的な複合企業であるスエズグループの傘下企業。同グループは、電力、天然ガスなどの各種エネルギー事業や、水道、廃棄物管理などの公益事業を全世界で手掛ける。グループ従業員数は157,650人。2005年の売上は415億ユーロ(約5兆8,500億円)で、そのうち欧州と北米の事業が89%を占める。
※2   低合金鋼製の耐圧容器
SGは加圧された一次冷却水および二次冷却水による強い圧力を受けることから、強靭な低合金鋼(マンガン・モリブデン・ニッケル鋼)を用いた耐圧容器として製造されている。
※3  インコネルTT690合金
特殊熱処理により耐腐食性を高めた最新のニッケル・クロム・鉄合金。高温・高圧下での耐腐食性に優れたSG伝熱管の材料として使用される。
※4  ティハンジュ原子力発電所1号機は、1975年運転開始、出力96万kW。同2号機は、1983年運転開始、出力96万kW。ドエル原子力発電所2号機は、1975年運転開始、出力39万kW。いずれもPWR発電設備。



営業窓口:原子力事業本部 原子力部
製作事業所:神戸造船所

以  上