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三菱重工ニュース
2006年4月12日 発行 第 4456 号

下関造船所に航空機工場が竣工
ボーイング「787」向け複合材主翼用の部品を製作
 三菱重工業は、米国ボーイング社の次期主力旅客機「787」向け複合材部品工場を下関造船所(山口県下関市)に竣工、12日に式典を行った。すでに複合材硬化炉(オートクレーブ)をはじめとする最新鋭設備の導入をほぼ終えており、現在、航空機の主力工場である名古屋航空宇宙システム製作所とともに、大型複合材主翼設計・製造で比類なき技術を確立し、「世界の主翼センター」の一翼を担っていく。
 竣工式には、二井関成山口県知事、江島潔下関市長などのほか、当社から佃和夫社長、戸田信雄常務執行役員航空宇宙事業本部長が出席した。


下関造船所 航空機工場
下関造船所 航空機工場
 新工場は、下関造船所の大和町工場(下関市東大和町)の一部を活かすかたちで2005年6月から建設してきたもの。長さ約30mの「787」向け複合材主翼に組み込まれる補強部品(ストリンガー)を生産する。床面積約6,750m2の工場内には、積層した複合材を高温高圧で焼き固めるオートクレーブのほか、硬化した部品を加工する切断装置、非破壊検査装置などの最新鋭設備が並ぶ。
 本格的な生産は本年8月からスタートする計画で、発足時の人員は約120人体制。
 完成した部品は名古屋航空宇宙システム製作所へ輸送され、同製作所内で翼外板に取り付けた後、箱型の主翼構造体に組み立てられ、ボーイング社に出荷される。

 ボーイング787の主翼に採用される複合材は、炭素繊維と樹脂を組み合わせたCFRP(炭素繊維強化プラスチック)で、従来のアルミ合金やチタン合金に比べ強度・剛性に優れる。

 下関造船所の複合材事業は、1988年以来、ヘリコプター向けドアをはじめとする航空・宇宙機器用FRP(繊維強化プラスチック)製部品を数多く手掛けてきた。今回の部品生産は、これまでに培ってきた技術とノウハウを結集するもので、同所は今後も、当社航空・宇宙事業の一翼を担いつつ、技術・品質の更なる向上や、設備導入による効率的な生産体制の確立に取り組んでいく。

 当社は、世界で初めて大型民間機に採用される複合材主翼の生産担当に決まった2004年度以来、名古屋航空宇宙システム製作所を中心として、その開発と試験作業を精力的に進めてきた。同製作所内では、部材成形などを行う複合材工場、また主翼組立を手掛ける組立工場の建設が着々と進んでいる。
 下関造船所の航空機工場は、これら工場と密接に連携しながら、ドリームライナーと称される最新鋭機「ボーイング787プロジェクト」を推し進めていく。



担当窓口:下関造船所

以  上