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三菱重工ニュース
2006年4月11日 発行 第 4455 号

アブダビの尿素肥料会社へCO2回収技術を供与
CO2回収で環境保全へ貢献
 三菱重工業は、アラブ首長国連邦の尿素肥料会社ルワイス・ファーティライザー社(FERTIL:Ruwais Fertilizer Industries)へ二酸化炭素(CO2)回収技術を供与する。FERTIL 社が首都アブダビ西方約250kmのルワイス工業地帯に保有する尿素肥料製造プラントに適用するもので、CO2回収能力は400トン/日。完成は2008年末の予定。


マレーシア向けCO2回収プラント
マレーシア向けCO2回収プラント
 今回供与するのは、天然ガスを燃料とする尿素肥料製造の工程で放出される燃焼排ガスからCO2を回収し、アンモニアと合成して尿素の増産をはかる技術だが、排ガスからCO2を回収することで環境保全にも大きく貢献する。排ガスからのCO2回収率は約9割。取扱商社は三菱商事。

 FERTIL 社は、アブダビ国営石油(ADNOC)とフランスの大手石油会社トタル社(Total)が1980年に合弁で設立した尿素肥料会社で、現在、1,340トン/日のアンモニアと1,850トン/日の尿素を生産、国内外へ供給している。

 当社のCO2回収技術は、関西電力と共同で開発したもので、特殊な吸収液(KS-1)を用いてCO2を分離・回収し、尿素合成プロセスへ原料として供給する。同様の技術は、当社のほか、米国2社が保有するが、当社の技術は、他プロセスに比べエネルギー消費量が大幅に少ないのが特徴。1999年にマレーシアの尿素肥料工場にCO2回収プラント(回収能力は160トン/日)を納入して以降、これまで国内で1件、海外(インド)2件の受注実績があり、今回のFERTIL 社向けは5件目となる。同社にはCO2回収技術のほか、基本設計も供与する。

 CO2回収技術は、尿素肥料のほか、メタノールやディメチルエーテル(DME)などの化学用途や、炭酸飲料、ドライアイスなどの食品用途などに利用が可能。また、昨今は、原油価格の高騰を背景に、生産性が落ちた油層へCO2を圧入して生産増加をはかる原油の三次回収用途 (EOR:Enhanced Oil Recovery)に多くの関心が集まっているが、当社は、初の中東向け案件となる今回の技術供与を機に今後も、EOR分野も含めた大型のCO2回収案件について、各石油会社などと積極的に協議を行っていく。



営業窓口:機械事業本部 化学プラント部
担当事業所:プラント・交通システム事業センター

以  上