ページの先頭です。 ページの本文へ メインメニューへ フッタへ
ページの本文です。

三菱重工ニュース
2006年2月7日 発行 第 4433 号

メキシコ電力公社から同国初となる超臨界圧石炭焚き火力発電設備一式を受注
フルターンキー契約で
 三菱重工業は、メキシコ電力公社 (CFE:Comision Federal de Electricidad、本庁:メキシコシティ)から、パシフィコ(Pacifico)発電所向け超臨界圧石炭焚き火力発電設備一式をフルターンキー契約で受注した。同国で超臨界圧の石炭焚き火力発電設備が導入されるのは今回が初めて。運転開始は2010年2月の予定。


超臨界圧蒸気タービン
超臨界圧蒸気タービン
 この発電設備の出力は70万kWで、メキシコ国内で最大規模。太平洋岸に面したゲレロ州ペタカルコ地区に建設される。
 当社は、発電設備の主要機器であるボイラー、タービンの製作および据付け、土建工事を担当、発電機は三菱電機が供給する。運炭・灰処理設備などの調達並びに建設は、イタリアのエンジニアリング会社テチント(Techint)が所掌する。取扱商社は三菱商事。建設資金は、国際協力銀行(JBIC)と日本貿易保険(NEXI)が輸出信用(バイヤーズ・クレジット)を供与する方向で検討中。

 今回新設する発電設備の隣接地には、同じく当社が供給した石炭焚き火力発電設備であるPetacalco 1~6号機(出力総計210万kW)が稼動している。当社は、これまでCFE向けに出力換算で50%以上の発電設備を納入しており、当社にとってメキシコは世界で最も重要な市場の一つとなっている。

 この工事は、昨年4月に発効した日本-メキシコ二国間経済連携協定の締結後、日本企業がメキシコから受注した初の大型インフラプロジェクトであり、今後も輸入税率の低減など、同協定による経済効果を最大限活用しながら、同国の電力需要拡大への対応と、天然ガス価格高騰の影響緩和のための燃料多様化に協力していく。

 超臨界圧火力発電は、亜臨界圧火力発電に比べ、高温・高圧の蒸気を用いることにより、エネルギー効率が高く、環境負荷が低いのが特徴。出力当たりの石炭消費量を抑え、CO2の発生量も約2.5% 減少させることができるが、耐熱・耐圧のための機器設計や、機器の製作に使用される高強度材料の機械加工が難しいなど、高い技術が求められる。当社は独自の技術開発により、国内外に40基以上の設備を納入するなど、豊富な実績を持つ。

 石油・天然ガス価格の高騰などにより、今後も石炭焚き火力発電の需要拡大が見込まれることから、今回のメキシコ向け受注を弾みとして、同国はもちろん、米国、東南アジアを中心に積極的な営業活動を展開していく。

超臨界圧と亜臨界圧
 通常(大気圧=1気圧)の環境では水は100℃で沸騰し、それ以上の温度・圧力にはならないが、加圧により374℃、22.12Mpa(大気圧の約220倍)の環境下に置くと、水は水蒸気に連続して変化する。これを臨界点という。臨界点を超える蒸気条件(大気圧の約250倍)を超臨界圧と呼び、臨界点に満たない蒸気条件(大気圧の約170倍)を亜臨界圧と呼ぶ。



営業窓口:原動機事業本部 原動機輸出部
製作事業所:長崎造船所

以  上