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三菱重工ニュース
2006年2月2日 発行 第 4432 号

微結晶タンデム型太陽電池の量産工場を建設
生産規模は年間4万kW
 三菱重工業は、従来のアモルファス型に比べ発電出力を1.5倍(1枚あたり150Wの出力)に向上させた微結晶タンデム型太陽電池を開発し、その量産工場を長崎県諌早市(当社長崎造船所諫早工場内)に建設する。新工場の生産能力は年間4万kW(電池約27万枚相当)。2006年2月に着工し、2007年4月からの市場投入を目指す。設備投資額は約100億円。



==キャプション==
微結晶タンデム型太陽電池新工場完成予想図
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 新工場で生産される微結晶タンデム型太陽電池は、薄膜系電池の次世代機種として、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同開発により実用化技術の開発を進めていたもの。
 微結晶タンデム型は、これまで当社が生産・販売してきたアモルファス型のシリコン膜に微結晶のシリコン膜を積層した2層構造を有するタイプ。太陽光スペクトル(紫外線・可視光線・赤外線)を幅広く吸収することにより、アモルファス型に比べ発電効率をアップさせることができる。

 微結晶タンデム型の高い性能と生産性を両立させるポイントは、太陽光を有効利用するための光閉じ込め技術と、大面積基板(1.4m×1.1m)への高速かつ高品質な製膜技術にある。
 当社は、製造プロセスの中核となるプラズマCVD(化学蒸着)装置をはじめとして、主要な設備は自社の技術で製作できる強みと、アモルファス型で培った生産技術を活かし、これらの課題に取り組んできた。その結果、実用基板サイズの実証設備により、目標としていた性能および生産性を達成したことから、量産に踏み切る。

 太陽電池は、CO2を排出しないことから、地球温暖化防止の切り札の一つとして脚光を浴び、市場は近年、年率30%ものペースで急成長を続けている。当社は2002年からアモルファス型太陽電池の生産を開始、ドイツをはじめ、欧州市場を中心に広く販売してきたが、昨今の需要拡大を追い風に現在、フル操業の状態が続いている。

 薄膜系電池である微結晶タンデム型太陽電池は、多結晶シリコンを原材料とする結晶型太陽電池と異なり、原材料の制約がないことから、コストダウンと安定供給に大きな期待が寄せられている。
 当社は、この機会を捉え、旺盛な需要に応えるため、微結晶タンデム型太陽電池の新工場を太陽電池の当社生産拠点である諫早工場敷地内に建設、アモルファス型と合わせ年間5万kWの生産体制を構築して、2008年度150億円規模の売上げを目指す。



営業窓口:原動機事業本部
製作事業所:長崎造船所

以  上