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三菱重工ニュース
2006年1月31日 発行 第 4430 号

大型排煙脱硫装置 欧州で連続受注
イタリア向けに続き、スペイン最大の電力会社エンデサから2基受注
 三菱重工業は、スペインの重機械メーカー、デューロ・フェルゲーラ(Duro Felguera,S.A.)と共同で、同国最大の電力会社エンデサ(Endesa,S.A.)から大型排煙脱硫装置2基を受注した。スペイン北部に位置するコンポステージャ(Compopstilla)発電所4、5号機に納入する。


排煙脱硫装置 実証プラント
排煙脱硫装置 実証プラント
 当社の欧州向け排煙脱硫装置は、昨夏にイタリア最大の電力会社エネル(ENEL S.p.A.)からトレバルダリガ・ノード(Torrevaldaliga Nord)発電所向けに3基(各66万kW)、また、昨年末には、エンデサ・イタリア(Endesa Italia)からモンファルコーネ(Monfalcone)発電所向けに2基(15万7,000kW と16万1,000kW)受注しているが、今回の受注はそれらに続くもの。スペイン向けの受注はこれで累計5基となる。

 今回の排煙脱硫装置は、2008年から発効する排出ガスの新EU環境規制へ対応するもので、コンポステージャ発電所4、5号機の石炭焚きボイラー(35万9,000kW×2基)から排出されるガス全量(1時間当たり139万Nm3×2基)の脱硫処理を行う。脱硫率は95%。
 契約は土建工事を含むフルターンキー方式で、当社はこのうち、排煙脱硫装置の基本設計と主要機器の供給を担当。デューロ・フェルゲーラは周辺機器の供給のほか、土建・据付け工事を手掛ける。商社は三菱商事。

 当社の排煙脱硫システムは、排ガスと吸収液の接触効率を向上させる液柱塔を採用し、高いSO2吸収性能を達成したのが特徴。今回の受注は、この優れた性能に加え、昨年来のイタリア電力会社向け連続受注やスペイン国内での運転実績などが高く評価されたことによる。とりわけ、1999年にテルエル(Teruel)発電所1~3号機に納入した当社排煙脱硫装置の良好な稼動実績が後押しした。

 環境規制が世界的に厳しくなるなか、排煙脱硫装置の市場は、新たな排ガス規制に踏み切る欧米に中国も加わって著しい拡大を見せる一方、吸収性能の向上や機能多様化など新たな要求も急速に高まりつつある。当社は、これら市場の動向にタイミングを失することなく、装置の高度化に取り組むとともに、さらに積極的な営業活動を展開していく。

※液柱塔 = 排ガス中のSO2除去のために、吸収塔で石灰水をスプレーノズルから噴射して反応させるスプレー塔式に対し、液柱塔式では下部から噴水のように吹き上げ、上昇中と下降中の2回気液(排ガスと石灰水)を接触させる点が特徴。



営業窓口:機械事業本部 環境ソリューション部
製作事業所:プラント・交通システム事業センター

以  上