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三菱重工ニュース
2006年1月30日 発行 第 4429 号

高炉ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注
中国の包頭鋼鉄集団公司向け
 三菱重工業は、中国の包頭鋼鉄集団公司(以下、包頭鋼鉄)向けに、高炉ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注した。運転開始は2008年4月の予定。当社は2004年以降、同国向けに製鉄所用GTCC発電設備を相次いで受注しており、今回の契約により累計6件となる。


高炉ガス焚きガスタービン発電設備
高炉ガス焚きガスタービン発電設備
 今回の高炉ガス焚きGTCC発電設備の導入は、製鉄所で発生する高炉ガスを有効利用して工場内の電力の一部を賄うのが狙い。
 発電設備の出力は30万kW(2系列)。M701S(DA)型ガスタービン、蒸気タービン、発電機などを各2台供給する。

 GTCC発電設備を構成する機器のうち、ガスタービン、蒸気タービンは当社が、発電機は三菱電機が供給する。また、当社の現地法人である三菱重工業(上海)有限公司が補機を現地調達する計画。当社はこれら機器の供給とともに、据付けや試運転の技術指導・監督を行う。取扱商社は三菱商事。

 包頭鋼鉄は、内蒙古自治区を拠点とする鉄鋼大手。シームレス鋼管などの高級製品分野で実績を持ち、2005年にも新たな高級鋼板工場が操業を始めている。現在、2007年度を目標に生産量倍増計画を進めている。
 中国鉄鋼業は、原材料となる石炭および石灰の埋蔵量が豊富なことや、国内経済の強い成長力を背景に生産量を年々増加させており、2005年度の粗鋼生産量は3億トンを超すことが見込まれている。こうした状況下、鉄鋼各社は発電効率の向上や環境保全などを目的に、高炉で鉄鉱石を還元する際に発生する高炉ガスを利用した高効率のGTCC発電設備を導入するケースが増えている。

 高炉ガスは天然ガスに比べてカロリーが低く、ガスタービンの安定した運転に用いるには高度な燃焼技術が要求されるが、当社は専用の燃焼器の開発などにより、1980年代に独自の高炉ガス焚きGTCC発電技術を確立。以来、国内外の製鉄所に多くの高炉ガス焚きガスタービンを納入しており、その世界シェアは約7割に達する。今回の受注はその実績と技術力が高く評価されたことによる。

 当社は今回の契約を弾みとして、エネルギーの有効利用と環境負荷の低減に役立つ高炉ガス焚きGTCC発電設備の受注活動をさらに積極的に展開していく。


※ GTCC発電設備

 ガスタービンにより発電を行い、その排熱を利用して蒸気タービンでも発電する方式。エネルギーを有効利用できることからCO2の排出抑制が可能で、省エネルギーだけでなく、環境保全にも大きく貢献する。



営業窓口:原動機事業本部 原動機輸出部
製作事業所:高砂製作所、長崎造船所

以  上