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三菱重工ニュース
2006年1月18日 発行 第 4425 号

世界最大級のオートクレーブが完成
ボーイング787複合材主翼の成形ラインに投入
 三菱重工業は、米国ボーイング社の次期主力旅客機「787」向け複合材主翼の成形に用いる世界最大級のオートクレーブ(複合材硬化炉)を、現在建設中の新複合材工場に投入する。このオートクレーブは、高温・高圧で主翼形状に積層した複合材プリプレグ(熱硬化性樹脂)の硬化・成形を行う加圧・加熱炉で、その規模は同型式炉の中で世界最大級。この新鋭設備の据付け以降、当社の複合材主翼工場に生産設備が順次導入される。


ボーイング787複合材主翼の成形ラインに投入される世界最大級のオートクレーブ
ボーイング787複合材主翼の成形ラインに投入される
世界最大級のオートクレーブ
 今回完成したオートクレーブは直径(外形)約8m、長さ約40mの円筒形状で、総重量は約700トン。長さ約30m(片翼)の巨大な複合材主翼を高精度かつ均一の品質で安定的に量産するために欠かせない主要設備で、その長大な片翼の上部または下部をそのまま炉内に入れて加圧・加熱する。米国TEC社(Thermal Equipment Corporation)が設計、当社広島製作所が製作した。

 当社広島製作所から海路で運ばれたオートクレーブは18日、当社名古屋航空宇宙システム製作所(大江工場)と隣接する名古屋港に到着。その超重量物の荷卸しには、吊り上げ能力2,050トンの大型クレーン船が使用された。複合材工場への据付けは25日に完了する予定。

 ボーイング787は、世界で初めて複合材主翼が採用される最新鋭旅客機で、当社はその主翼の生産を担当する。そのため、大江工場敷地内において2005年1月に、複合材部品の成形を行う複合材工場の建設を、また、同年8月に、主翼の組立を手掛ける組立工場の建設をそれぞれ開始。そのうち、複合材工場は同年末に建屋が完成、今回のオートクレーブの搬入後も、諸設備が順次導入される計画。また、組立工場もこの6月に完成の見通しとなっており、複合材主翼一貫生産ラインの構築が着々と進んでいる。初号機用主翼は、2007年前半に完成の予定。

 当社は今後、長期にわたり数多くの需要が見込まれる787の主翼と取り組み、大型複合材主翼設計・製造で比類ない技術を確立して、787以降の機体開発においても「世界の主翼センター」として確固たる地歩を築いていく。



担当窓口:名古屋航空宇宙システム製作所、広島製作所

以  上