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三菱重工ニュース
2005年12月6日 発行 第 4417 号

南アの小型原子力プラント向け炉内構造物
基本設計と材料調達を受注
 三菱重工業は、南アフリカ共和国のPBMR社から、ペブルベッドモジュール型高温ガス炉(PBMR:Pebble Bed Modular Reactor、球状燃料要素炉)の主要部品である炉内構造物(CBA:Core Barrel Assembly)の基本設計および材料調達を受注し、契約を締結した。受注額は約1,500万ドル(約18億円)。同国の国営電力会社ESKOM社が自国に導入を計画しているデモンストレーション機向けで、デモ機は2007年に着工、2011年にESKOM社へ引き渡される予定。今回の契約により、安全性と経済性を両立した小型高温ガス炉が開発から製作・建設段階に移行、実用化に向けた新たなステップを踏み出すことになる。


PBMR発電設備構造図
PBMR発電設備構造図
 今回の受注は、PBMR社にとってはデモ機の製造に向けた最初の契約で、実際の機器製作およびプラント建設の段階に移行したことを示す重要な意味をもつ。基本設計は2006年12月までの完了を目指し、これと並行してCBAの製造に用いられる特殊鋼などの材料調達を実施する※1。さらに、今後、2006年中にPBMRデモ機用CBAの詳細設計ならびに機器製作の契約を締結する予定。

 PBMRデモ機は電気出力16万5,000kWの小型原子力発電プラント。黒鉛球状燃料とヘリウム冷却材を使用しており、炉心溶融の心配がなく、安全性が高い。デモ機の運転開始を受けて、2013年には南ア初の商用機の運転が開始される予定。南アでは今後20年間で約3,000万kWの新規電力需要が見込まれており、発電設備の拡充を急ぐ同国政府の強力な支援の下、年3基ペースでPBMR商用機が建設され、2020年には累計24基に達する見通し。それにより、新規電力需要の約13%に相当する400万kWの電力を賄う計画となっている。

 PBMR社は、今回のプロジェクトがスタートした1999年に設立された原子力エンジニアリング会社。ESKOM社、IDC(南ア政府投資公社)の南ア国内勢のほか、英国燃料公社(BNFL)などが資本参加している。当社は2001年に、このPBMR開発計画の一環としてのヘリウムタービン発電機に関するフィジビリティ・スタディ(事前可能性検討)に参画して以来、同社とヘリウムタービン発電機の共同開発などを行ってきた。

 今回の契約締結は、原子力プラントに関する当社の設計能力、製作技術、納入実績や、現地企業との協調姿勢などが高く評価されたことによる。当社は今回の受注を機に、さらにPBMR社との協力関係を強め、デモ機に続く今後の南アでのプロジェクトはもちろん、南ア以外のPBMR関連海外案件についても積極的にアプローチしていく。

※1通常のケースでは、基本設計、詳細設計/材料購入、製作という段階を踏まえて開発を進めていくが、PBMR社の短納期要求に応えるべく各段階を並行的に実施していく。



営業窓口:原子力事業本部 原子力部
製作事業所:神戸造船所

以  上