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三菱重工ニュース
2005年10月3日 発行 第 4400 号

米国向け初の超臨界圧石炭焚き火力発電所向け蒸気タービンを受注
 三菱重工業は、米国の大手電力会社 エクセルエナジー(Xcel Energy)の子会社、PSCo (Public Service Company of Colorado)から、超臨界圧※1石炭焚き火力発電設備であるコマンチェ(Comanche)発電所3号機向け蒸気タービンを受注した。米国向け超臨界圧蒸気タービンの受注は今回が初めて。納期は2007年6月、運転開始は2009年7月の予定。


超臨界圧蒸気タービン
超臨界圧蒸気タービン
 今この蒸気タービンは、当社の米国現地法人であるMPS(Mitsubishi Power Systems,Inc.)を通じて受注したもので、コマンチェ3号機の出力は約75 万kW。コロラド州の州都デンバーから約150km南にあるプエブロ(Pueblo)市の郊外に建設され、同市への電力供給を担う。
当社長崎造船所が設計・製作を担当し、土建・据付工事は客先が現地企業に別発注する予定。

エクセルエナジーは、米国10州にわたる広範な地域に電力を供給する大手電力会社。石炭焚き火力発電所15ヵ所(約810万kW)、ガス焚き火力発電所17ヵ所(約450万kW)、原子力発電所2ヵ所(約160万kW)などを保有、総発電量は約1,530万kWに達する。同社子会社のPSCo は、今回のコマンチェ3号機の建設を担当するほか、既設の同1号機および2号機の運転・管理を手掛けている。

 米国では天然ガス価格の高騰などにより、石炭焚き火力発電の需要が高まっているが、そのなかでも通常の亜臨界圧石炭焚き火力発電に比べて、同じ発電量に対し、石炭消費量および二酸化炭素の発生量を2%程度減少させることができる超臨界圧石炭焚き火力発電が注目されており、導入に向けて積極的な検討がなされている。

超臨界圧火力発電用蒸気タービンは、耐熱・耐圧のための設計や、高強度材を使用するため機械加工が難しいなど、高度な技術を要する。しかし、当社は独自の技術開発により、国内外に約40 基を納入するなどの実績を持つ。今回の米国向け初受注を機に、同国市場でのより積極的な営業活動を展開していく。

※1超臨界圧と亜臨界圧
通常(大気圧=1気圧)の環境では水は100℃で沸騰し、それ以上の温度・ 圧力にはならないが、加圧により374℃、22.12Mpa(大気圧の約220倍)の環境下に置くと、水は水蒸気に連続して変化する。これを臨界点という。臨界点を超える蒸気条件(大気圧の約250倍)を超臨界圧と呼び、臨界点に満たない蒸気条件(大気圧の約170倍)を亜臨界圧と呼ぶ。



営業窓口:原動機事業本部 原動機輸出部
製作事業所:長崎造船所

以  上