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三菱重工ニュース
2005年8月24日 発行 第 4382 号

フランス原子力発電所向け初受注
取替用蒸気発生器6基を仏電力公社(EDF)から
 三菱重工業は、フランス電力公社(EDF、会長 P. ガドネックス氏)から、同国内の加圧水型(PWR)原子力発電設備で用いられる取替用蒸気発生器(SG)6基の製作を受注した。日本メーカーが原子力大国であるフランス向けに原子力発電設備の主要機器を供給した例はなく、今回が初めての大型受注となる。EDFが蒸気発生器を海外メーカーへ発注するのも今回が初めて。


取替用蒸気発生器(SG)
取替用蒸気発生器(SG)
 当社が製作するSGは、高さ約21m、総重量は約300トン。低合金鋼製の耐圧容器※1の内部に、最新素材であるインコネルTT690合金※2製の伝熱管が1基あたり4,000本以上挿入され、これにより原子炉で発生させた熱を1次冷却系(原子炉系)から2次冷却系(タービン系)に伝え、タービンを駆動させる蒸気を発生させるPWRの中核的な役割を果たす。

 当社神戸造船所が製作を担当し、2009年および2012年に引渡しの予定。今回の契約に現地での据付工事は含まれず、納入される6基のSGは、今後の客先の設備更新計画に基づき、同国内で1980年代に運転を開始した出力90万kWクラスのPWR発電設備2基の蒸気発生器取替工事で据え付けられる予定。

 当社はこれまでにも世界の主要な原子力市場に対し原子力用機器の販売拡大に取り組んできており、取替用蒸気発生器では、ベルギーのティハンジ発電所1号機、2号機およびドエル2号機向けや、米国ではサンオノフレ発電所2号機、3号機向け、フォートカルフーン発電所向けに、合計14基の受注実績がある。今回のフランス向けの初受注はこれらの実績に加え、当社の技術力、品質、短納期、同国の規格基準に対する適応能力などが高く評価されたことによる。

 フランスでは現在、58基のPWR原子力発電設備が運転されているが、当社は今回の受注を機に、今後もフランス市場を重視し、積極的に拡販活動を展開していく。

※1 低合金鋼製の耐圧容器 = 蒸気発生器は加圧された1次冷却水および2次冷却水による強い圧力を受けることから、強靭な低合金鋼(マンガン・モリブデン・ニッケル鋼)を用いた耐圧容器として製造されている。
※2 インコネルTT690合金 = 特殊熱処理により耐腐食性を高めた最新のニッケル・クロム・鉄合金。高温・高圧下での耐腐食性に優れたSG伝熱管の材料として使用される。



営業窓口:原子力事業本部 原子力部
製作事業所:神戸造船所

以  上