ページの先頭です。 ページの本文へ メインメニューへ フッタへ
ページの本文です。

三菱重工ニュース
2005年8月10日 発行 第 4379 号

海上自衛隊向け新哨戒ヘリコプターSH-60K量産初号機引き渡し
10日、名古屋航空宇宙システム製作所で
 三菱重工業は、海上自衛隊向け新哨戒ヘリコプターSH-60Kの量産初号機を完成、10日午前11時から名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場で引き渡し式を行う。防衛庁から齋藤 隆海上幕僚長が、当社からは佃 和夫社長が出席する。初号機は、神奈川県綾瀬市の海上自衛隊第51航空隊に納入される。


SH-60K型航空機 量産初号機
SH-60K型航空機 量産初号機
 SH-60K は、現在運用中のSH-60Jの後継機として開発した新哨戒ヘリコプター。ヘリコプター搭載護衛艦に搭載、日本独自の運用構想に基づいて、艦艇と一体となった対潜戦、対水上戦、警戒・監視および輸送・救難などの多様な任務を遂行する。
 1997年度から試作開発を行い、2002年6月に試作機2機を納入、その後2004年度まで防衛庁側の技術/実用試験を実施し、2005年3月に防衛庁長官部隊使用承認を取得した。

 SH-60Kは、任務の多様化に対処する目的で、世界最先端の機能/性能を保有している。メインロータブレードは、装備品の増加による重量増に対応するため、翼端に上下反角を持つ独特な形状を持ち、揚力の向上を図っている。また、パイロットが最適な戦術プランを立てやすいように、人工知能技術を採用したAHCDS※1戦術情報処理表示装置を装備し、さらに高性能ソナーを採用、潜水艦探知能力を向上させている。夜間悪天候時に、操縦負荷の軽減及び安全性を向上するため、着艦誘導支援装置を装備し、母艦への自動誘導及び自動着艦を可能としたのも特徴のひとつである。またキャビン空間を拡大し、輸送及び救難任務に大きく寄与する仕様とした。
 エンジンは、2000馬力※2のターボシャフトエンジン2基を搭載し、最大速度は約140ノット。乗員はパイロットを含め通常4名から、ソナー、ソノブイを取り外した形態で12名※3までの搭乗が可能。

 当社のヘリコプター事業は、1953年海上保安庁にシコルスキー社製S-55救難ヘリコプターのノックダウン生産を開始したのが始まりで、以降、同社とのライセンス生産により防衛庁に多くの納入実績がある。1991年、米海軍SH-60Bシーホークヘリコプターを母体に、独自で開発した自動操縦システムなどの電子機器を搭載したSH-60Jを開発し、海上自衛隊の対潜ヘリコプターとして運用されてきた。今回のSH-60Kはその後継機に当たる。

※1 AHCDS(Advanced Helicopter Combat Direction System)
ヘリコプター搭載型の先進戦術情報処理装置のこと。現用のHCDS(Helicopter Combat Direction System)戦術情報処理装置のもつ探知情報機能に、新たに海流・水温および海中地形などの戦術判断支援機能および僚機間情報交換機能を付与した装置。
※2 SH-60Jは、1800馬力のターボシャフトエンジン2基を搭載。
※3  SH-60Jは、8名までの搭乗が可能。



営業窓口:航空宇宙事業本部 防衛航空機部
製作事業所:名古屋航空宇宙システム製作所

以  上