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三菱重工ニュース
2005年6月27日 発行 第 4362 号

ウエスチングハウス社製プラント向け10基目
取替用上部原子炉容器を出荷 米国アラバマ電力向け
 三菱重工業は、米国アラバマ電力から、ファーレー原子力発電所2号機向け取替用上部原子炉容器を受注し、27日、出荷した。原子力発電所の運転期間の長期化に伴い主要設備を更新するもの。当社は2002年以降、ウエスチングハウス(WH)社製の加圧水型(PWR)プラント向けに取替用上部原子炉容器を相次いで受注し、順次出荷しているが、今回がその10基目となる。


取替用上部原子炉容器
取替用上部原子炉容器

 出荷先のファーレー発電所2号機は、アラバマ州ドーサン市の南東45kmに位置する。1981年に運転を開始した原子力発電所で、出力は83万9,000kW。今年末には取替え後の運転が再開される見通し。隣接地では同発電所の1号機(出力83万kW)が運転中で、当社は同機に対しても2004年7月に取替用上部原子炉容器を納入している。

 出荷した取替用上部原子炉容器は低合金鋼製で、直径は約5m。容器本体上部にステンレス製の制御棒駆動装置48本を搭載しており、全体の高さは約10m、重量は約70トン。この制御棒駆動装置は、原子力プラントの安全・安定運転の要として、制御棒の炉心内への挿入をきめ細かく行い、原子炉の通常運転時に出力調整を行う一方、万一のトラブル時には制御棒を素早く炉心内へ挿入、原子炉を緊急停止させる。当社神戸造船所が製作を担当。今回の契約には据付工事は含まれていない。

 米国の原子力発電所は、政府により運転期間の延長(20年間)が認められ、長寿命化が定着しつつある。それに伴い主要機器の取替えも活発になっているが、当社は2003年8月、WH社が建設したドミニオン電力サリー発電所2号機向けに、米国向け初の取替用上部原子炉容器を出荷して以来、すべて納期どおりに納入し、いずれも順調に運転されている。今回の受注はこれらの実績が高く評価されたことによる。

 原子力発電設備の取替需要が拡大する中、当社はWH社の協力の下、大型設備を連続して受注し、米国原子力市場において主要機器の供給者としての確たる地歩を固めている。今後は、これら米国市場での実績を足掛かりに、米国以外の地域に対しても、より積極的な海外営業を展開していく。



WH社製プラント向け取替用上部原子炉容器の出荷実績
 

電力会社

発電所名

出荷

1

ドミニオン電力
(米国)

サリー2号機

2003年8月

2

リンガルス電力
(スウェーデン)

リンガルス4号機

2004年5月

3

ニュークリア・マネジメント・
カンパニー(米国)

キウォーニー

2004年7月

4

アラバマ電力
(米国)

ファーレー1号機

2004年7月

5

ニュークリア・マネジメント・
カンパニー(米国)

ポイントビーチ2号機

2004年12月

6

リンガルス電力
(スウェーデン)

リンガルス3号機

2005年1月

7

ニュークリア・マネジメント・
カンパニー(米国)

プレイリー・アイランド
2号機

2005年2月

8

ニュークリア・マネジメント・
カンパニー(米国)

ポイントビーチ1号機

2005年4月

9

プログレス電力
(米国)

H.B.ロビンソン2号機

2005年6月

10

アラバマ電力
(米国)

ファーレー2号機

2005年6月




営業窓口:原子力事業本部 原子力部
製作事業所:神戸造船所

以  上