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三菱重工ニュース
2005年5月30日 発行 第 4359 号

三菱重工・三菱商事・大林組・鹿島建設・Yapi Merkeziの5社連合が
ドバイ都市交通システムを受注内定
 三菱重工業株式会社(社長:佃 和夫)、三菱商事株式会社(社長:小島 順彦)、株式会社大林組(社長:向笠 愼二)、鹿島建設株式会社(社長:梅田 貞夫)、Yapi Merkezi Insaat Ve Sanati A.S.(トルコ、社長:Emre Aykar)からなる5社連合(リーダーは三菱重工)は29日、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ市庁(Dubai Municipality)からの中近東初となる全自動無人運転の鉄道システムの受注が内定した。第1期/2期工事あわせて約3,600億円となる。2路線、総延長約70キロに及ぶ都市交通システムで、無人運転の鉄道システムとしては世界最長。また、都市交通では契約金額で過去最大。



 受注内定したのは全自動無人運転の鉄道システム一式。その内訳は、電車約385両のほか、43駅(内地下駅10)、最新の信号設備、受配電設備、通信設備、駅務設備、高架軌道約60キロ、トンネル約10キロ、車両基地など。契約は保守も含むフル・ターンキー方式で、建設工事は第1期、第2期に分けて行われる。

 2005年8月から始まる予定の第1期工事はドバイ国際空港とジュベル・アリ(経済特区)を結ぶ路線長約52キロで、開業は2009年の予定。このうち、車両、無人自動制御システム、受変電設備、軌道設備などを含む鉄道システム一式の供給を三菱重工・三菱商事が担当、トンネル、高架、駅舎などの土木・建設工事を大林組を代表とする同社・鹿島建設・Yapi Merkeziの連合が手掛ける。車両は、一等・普通のほか、中東事情に合わせて婦女子専用車が準備される。今回の契約には、独立行政法人日本貿易保険の貿易保険が適用される見通し。
 第2期工事の発注時期は未定だが、第1期工事完工の6ヵ月後の開業が予定されている。

 今回の受注内定は、本年2月28日の入札で、日本企業主導の5社連合が、シーメンス(ドイツ)、アルストム(フランス)、ボンバルディア(カナダ)の各グループを退けて一番札を得て、その後の詳細交渉を経てこのたびの内示獲得に至ったもの。

 原油資源の乏しいドバイは90年代から観光業などを背景に堅調な成長を示してきたが、2000年以降は、経済特区を設けるなどして中東地域の経済ハブ化を志向、経済成長を一段と加速させている。そのため、ここ数年は上海を凌ぐ建設ラッシュが続き、急激な人口増加による交通渋滞解消のための公共輸送機関の整備が急務となっていた。今回の都市交通システムの建設は同国の渋滞解消の要請に応える。

 石油価格の高騰に潤う中東湾岸諸国は、発電、水、交通などの各種インフラ整備計画を推進中だが、連合各社は今回の受注を機に、さらに中東市場での受注拡大を目指していく。




担当窓口:機械事業本部 交通システム部

以  上