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三菱重工ニュース
2005年1月21日 発行 第 4307 号

米国ボーイング社「7E7」向け複合材主翼の新工場 着工
21日に起工式
 三菱重工業は21日、米国ボーイング社の次期主力旅客機「7E7」向け複合材主翼を生産する新工場(名古屋市港区)の建設に着手する。世界で初めて大型民間機に採用される複合材主翼の専用工場で、複合材部品の成形から主翼組立までの一貫生産ラインを構築する。この建設着工を記念して当社名古屋航空宇宙システム製作所では同日、起工式を開催する。


 新工場は、複合材部品の成形などを行う複合材工場と、翼長約30mの主翼の組立を手掛ける組立工場からなる。敷地は、三菱自動車工業名古屋製作所大江工場の敷地の一部(115,374m2)を購入し充てたもの。そのうち、複合材工場は全長約200m、幅約170m、高さ約35m、一方の組立工場は順に、約200m、約90m、約25m。当社は上面/下面スキン・ストリンガーパネル、桁、リブを組み合わせた主翼ボックスと呼ぶ構造部位を担当する。建設は複合材工場から先行し、組立工場は2005年4月の着工。竣工はそれぞれ2005年末と2006年4月の予定。

 今回、主翼に採用する複合材は炭素繊維と樹脂を組み合わせた炭素繊維強化プラスチック(CFRP)。従来のアルミ合金やチタン合金に比べ強度・剛性に優れ、ボーイング社によれば、機体の軽量化による燃費の向上(従来比4%アップ)、並びに整備コストの低減(同20%ダウン)が期待できる。

 新工場には、複合材の最新鋭設備を導入する。具体的には、複曲面を持った治具に複合材テープを積層する10軸NC(数値制御)機械「複合材レイアップ装置(CTL)」、積層後の複合材を高温高圧で焼き固める「複合材硬化炉(オートクレーブ)」、硬化した複合材スキンやストリンガーを加工する「スキン用ウォータージェット切断装置」や「ストリンガー用ウォータージェット切断装置」など。

 複合材に関して当社はこれまで、ボンバルディア社の長距離ビジネスジェット機「グローバルエクスプレス」のフラップ、スポイラー、ウィングレットなどの部位や、F-2支援戦闘機の一体成型主翼などを手掛けた実績を持つ。これらの実績をベースに、今後、長期にわたり数多くの需要が見込まれる7E7の主翼と取り組み、大型複合材主翼設計・製造で比類ない技術を確立して、7E7以降の機体開発においても「世界の主翼センター」として確たる地歩を築いていく。




担当窓口:名古屋航空宇宙システム製作所

以  上