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三菱重工ニュース
2004年12月13日 発行 第 4299 号

南アフリカ共和国の小型原子炉用ヘリウムタービン発電機基本設計などを受注
小型高温ガス炉による発電設備の実証へ
 三菱重工業は、南アフリカ共和国のPBMR社からペブルベッドモジュール型高温ガス炉(PBMR:Pebble Bed Modular Reactor、球状燃料要素炉)の主要設備であるヘリウムタービン発電機の基本設計と、炉内構造物(CBA:Core Barrel Assembly)の概念設計レビュー作業を受注し、契約を締結した。同国の国営電力会社ESKOM社が自国に導入を計画しているPBMRのデモンストレーション機向けで、運転開始は2010年の予定。このデモ機の運転が、安全性と経済性を両立した小型高温ガス炉による発電設備の実用化への道を拓くことになる。
 当社は、CBA概念設計レビューを2005年4月までに、また、ヘリウムタービン発電機基本設計を2006年9月までに実施する。その後、引き続き詳細設計などに参画して、PBMRデモ機の各機器製作の受注を狙う。


PBMR発電設備構造図
PBMR発電設備構造図
 PBMRデモ機は電気出力11万kW。黒鉛球状燃料とヘリウム冷却材を使用した小型原子炉で、この炉型は炉心溶融の心配がなく、安全性が高い。また、初期投資が少なくて済み、送電線が未整備な地域に適した原子炉とされる。しかし、その一方で、同一サイト内に複数の原子炉を設置し、100万kWクラスの発電所として運用するかたちでの導入案なども検討されている。南アにおいてもデモ機運転開始後、2013年までに8モジュール(132万kW)の商用機導入が予定されている。

 当社は2001年に、このPBMR開発計画の一環としてのヘリウムタービン発電機に関するフィージビリティ・スタディ(事前可能性検討)に参画して以来、PBMR社とヘリウムタービン発電機の共同開発を行ってきた。
 PBMR社は、今回のプロジェクトがスタートした1999年に設立された原子力エンジニアリング会社で、ESKOM社、IDC(南ア政府投資公社)の南ア国内勢のほか、英国燃料公社(BNFL)なども資本参加している。今後、同社は、南アのクバーグサイトでのデモ機運転開始に向けて、設計・開発を加速させていく。

 今回の契約締結は、当社の原子力プラントの設計能力、製造技術、納入実績はもちろん、現地企業との協調なども高く評価されたもので、これまでのヘリウムタービン発電機に加え、炉内構造物の設計にも参画する契約となった。当社は今回の受注を機に、PBMR社との協力関係を一層強めつつ、デモ機建設に続く今後の南アでのプロジェクトはもちろん、南ア以外のPBMR関連海外案件についても積極的にアプローチしていく。



営業窓口:原子力事業本部 原子力部
製作事業所:神戸造船所、高砂製作所

以  上