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三菱重工ニュース
2004年9月30日 発行 第 4283 号

金型などの高精度・高品位加工を実現 立形マシニングセンタ新機種を発売
量産部品対応 横形マシニングセンタも同時発売
 三菱重工業は、自動車から情報家電まで幅広い分野で高品位な精密加工を実現した立形マシニングセンタ「DCV50」と、部品の量産加工に要求される高い生産性を達成した横形マシニングセンタ「DCH50」の2機種を10月1日から発売する。
 価格は両機種とも2,680万円(税抜き)で、年間それぞれ、100台、80台規模の売上げを見込んでいる。


三菱立形マシニングセンタDCV50
三菱立形マシニングセンタDCV50
 立形マシニングセンタ「DCV50」は主軸とその基盤の剛性を大きく高めた精密加工機。精密加工用小径工具に適した新開発の20,000回転主軸を搭載したほか、内部冷却方式を採用することで、主軸の発熱を除去し、安定的な高精度加工を実現する。さらに、熱平衡※1に至る時間を6分(20,000回転/分に昇速時の実測値)にまで縮めて、仕上げ加工前暖気運転時間の短縮を可能にしている。
 主軸を構成する全パーツの精度と強度を大きく高めたのも特徴。低振動かつ安定した回転で金型の等高線高品位加工※2に抜群の威力を発揮する。

 横形マシニングセンタ「DCH50」は、自動化ラインを構成する多様な専用機を手掛けた実績とノウハウをもとに、高い生産効率と操作性を追求した量産部品加工対応マシン。各軸早送り速度 毎分50m、加速度1.0G(X、Y軸)、主軸回転速度毎分14,000回転、B軸早送り速度毎分33.3回転という高い生産性の達成に加え、工具交換時間3.2秒、パレット交換時間6秒など、非切削時間を短縮して効率性を高めた。さらには、低振動主軸により高精度な加工を実現する。

 両機種とも、操作性、メンテナンス性、切粉排出性能を高めているのもポイント。加工室の扉が天井部まで開口するため、機内への接近性、操作性が高まる一方、日常的なメンテナンスも機器を集中配置することにより効率的となった。切粉対策では、センタートラフ構造※3のステンレスシュート※4を標準装備、スムーズな切粉処理ができるようにした。

 また、更新の際、従来機種との置き換えに配慮し、工場レイアウトに合わせて汎用タイプ(ボックスタイプ)とラインタイプ(セルタイプ)の2種類から選択可能とした。
 当社では、「DCV50」は高精度部品加工メーカーをはじめ、プラスチック型からゴム型、プレス型、鋳造型までを含む金型メーカーに、また、「DCH50」は中量産品の部品加工メーカーを中心に拡販をはかる方針で、積極的な営業活動を展開していく。

 1 熱平衡=
主軸で熱が発生するのは高速で回転するベアリングによるものだが、この熱をどう抑え、均一化するかが、高効率かつ安定的な連続運転実現の鍵となる。熱平衡とは、熱がそれ以上変化せず、安定状態に至ること。この短縮化が生産性を高めるポイントとなる。
 2 等高線高品位加工=
走査線加工と等高線加工の2つのアプローチがあるが、等高線加工とは、品物の形状の同じ高さ部分をくるくる回りながら加工していく方式。微妙な主軸の回り方の違いが金型の3次元仕上げ加工面に影響し、それがマシンの良し悪しを決する違いの一つとなる。金型加工では、形状が正確に加工できることが大前提だが、面の仕上がりが良ければ、それだけ手仕上げ工程に費やす時間が少なくて済み、コストダウンにつながる。
 3 センタートラフ構造=
ベット(機械本体の台座)の中心にトラフ(樋)を設けた構造のこと。
 4 ステンレスシュート=
トラフに切り屑がより滑り込み易くするために設けられたステンレス製の落とし穴のこと。

三菱立形マシニングセンタ「DCV50」の仕様

移動量
X軸×Y軸×Z軸 mm
800×510×450
主軸端面からテーブル上面の距離 mm
150~600
テーブル
作業面の大きさ mm
1,000×510
最大ワークサイズ(幅×奥行×高さ) mm
1,090×615×453(制限あり)
最大積載質量(等分布) kg
700
上面の形状18H8×5本、T溝
床面からテーブル上面の高さ mm
850
主軸
回転速度 min-1
200~20,000
電動機(15分/連続)AC22/15kW
トルク(15%ED/連続)117.7/63.7N・m
テーパ穴HSK-A63
軸受内径φ80
冷却/潤滑主軸内部冷却・ジャケット冷却・オイルミスト潤滑
送り速度
早送り速度 mm/min
24,000
切削送り速度 mm/min
1~24,000
自動工具交換
装置
ツールシャンク形式HSK-A63
収納本数24本
最大径 mm
φ120
最大長さ mm
300
最大質量
kg
12
所要動力源 電源AC200/220V、50/60Hz、60kVA
空気圧源0.4~0.7Mpa、600NL/min
機械の大きさ
高さ mm
2,901
所要床面積の大きさ mm
2,840×2,960
質量kg
13,200

三菱横形マシニングセンタ「DCH50」の仕様

移動量
X軸(コラム左右) mm
700
Y軸(主軸上下) mm
700
Z軸(テーブル前後)mm
650
テーブル
作業面の大きさ mm
500×500
割出し角度0.001°/パルス任意(B軸)
パレット最大積載質量 kg
500
ヘッドストック
主軸出力(15分/連続) kW
22/15
主軸回転速度 min-1
140~14,000
テーパ穴BBT40(BIG-PLUS)
主軸径mm
φ65
早送り速度
X、Y、Z軸 mm/min
50,000
テーブル割出し速度 °/min
11,988(33.3min-1
切削送り速度
X、Y、Z軸 mm/min
1~10,000
自動工具交換
装置(ATC)
工具収納本数
40本(60本)
工具選択方式固定番地
工具最大質量 kg
8
工具交換時間(Chip-to-Chip)3.2秒
電源容量
(標準仕様) KVA
59
NC装置
FANUC18iMB
機械の大きさ
高さ               mm
2,910
所要床面積の大きさ        mm
2,995×4,310
質量               kg
14,300



担当窓口:工作機械事業部

以  上