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三菱重工ニュース
2004年9月29日 発行 第 4281 号

ボーイング社の次期民間航空機「7E7」用エンジンの共同開発へ参画
英国ロールス・ロイス社と契約締結
 三菱重工業は、英国ロールス・ロイス社(社長:Sir John Rose)と、米国ボーイング社の次期主力民間航空機「7E7」向け新型ジェットエンジン「TRENT1000」の共同開発に参画する契約を締結した。当社は、ジェットエンジンの中核部分である燃焼器モジュールを中心に開発・製造を担当する。事業参画シェアは7%。


 新型ジェットエンジン「TRENT1000」は、ボーイング社が7E7型機用として採用を決めた2種類(同一標準規格)のエンジンのうちの一つ※1。高推力で定評のあるロールス・ロイス社のTRENTエンジン・シリーズの最新鋭タイプで、推力は53,000~70,000ポンド。同社独自の3軸構造設計※2を継承しつつ、燃焼効率を飛躍的に高め、排出ガスを20%削減する環境適合型エンジンとなっている。

 当社にとって、今回の「TRENT1000」エンジン共同開発への参画は、当社民間航空エンジン事業の柱である米国プラット&ホイットニー社向け大型ジェットエンジン「PW4000」の後継市場を長期に亘り確保するとともに、設計初期から参画することにより、ジェットエンジンの中核技術の国際競争力強化をはかる絶好の機会となる。

 ボーイング社の7E7型機は座席数217~289席の次世代タイプの中型旅客機。2008年就航の予定で、すでに全日本空輸(ANA)が最初の顧客であるローンチ・カストマーとして50機の購入を決めているほか、ニュージーランド航空(2機)や欧州チャーター航空会社2社(10機)も購入を決めている。このうち、ニュージーランド航空はすでに「TRENT1000」エンジンを選定している。

 当社は、民間航空機エンジン開発ではこれまで、「PW4000」(参画シェア10%)、「PW6000」(同7.5%)、「JT8D-200」(同2.8%)のほか、IAE社(International Aero Engines)の「V2500」(同3.45%)のエンジン開発に参画している。
 ロールス・ロイス社はIAE社の出資会社(比率32.5%)であり、「V2500」開発を通じて協力関係にあるが、同社エンジンの主事業である「TRENT」シリーズへの参画は今回が初めて。

※ 1  ボーイング社はもう一つのエンジンとして米国ゼネラル・エレクトリック社(GE)の「GENX」を選定している。
   
※ 2  「ロールス・ロイス社独自の3軸構造設計」とは、エンジンの回転軸が高、中、低圧軸の3構造となっているもので、他社が採用する2軸構造エンジンに比べて、広い推力範囲で空力上最適な作動が可能となり、日本国内線で使用されるような短距離機(低推力での運転時)において特に低燃費を実現できる。また、圧縮機が小型なうえ、可変機構が不要となるため、軽量、コンパクトを実現できる。



営業窓口 :航空宇宙事業本部 民間航空機部
製作事業所:名古屋誘導推進システム製作所

以  上