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三菱重工ニュース
2004年9月22日 発行 第 4277 号

スペインから世界最大の泥土圧式シールド掘削機を受注
現地合弁法人の最初の成果
 三菱重工業は、スペインのドラガドス(Dragados)・FCC JVから世界最大の泥土圧式シールド掘削機(径15メートル)を受注した。当社と同国重機械メーカー(デューロ フェルゲーラ社)との現地合弁法人であるMHI-デューロ フェルゲーラ社(MHI-Duro Felguera, S.A.)を通して受注したもので、当社が設計と一部機器の供給を、デューロ フェルゲーラ社の傘下企業(Felguera Construcciones Mecánicas, S.A.)が製造を担当する。


今回受注したのと同型式
今回受注したのと同型式
(泥土圧式シールド掘削機 径12.02メートル)

 受注した超大型泥土圧式シールド掘削機は、マドリッド市を施主とするマドリッド環状道路(M30)のバイパストンネル建設工事に投入される。工事地点は、慢性的な渋滞と多発する事故、さらには騒音とグリーンゾーン不足の解消が急務となっている交通の要所。同市では、2007年3月のトンネル開業により、交通事故の著しい減少のほか、温暖化ガスの排出も大幅に削減できるものと見込んでいる。
 発注元である工事担当会社、ドラガドス・FCC JVは、現地大手建設会社ドラガドス社とFCC社のジョイント・ベンチャー。シールド掘削機の工場での完成は2005年7月の予定。

 当社はトンネル掘削機のトップメーカーで、国内外合わせてこれまでに1,650基以上の受注実績を持つ。欧州には、英仏海峡トンネル向け(径5.6メートルと8.6メートル)2基、フランス・リヨン道路トンネル向け(径11メートル)などを納入している。
 スペインには、1995年8月にカディス導水路工事向け(径4.88メートル)1基、2003年7月にはコルドバ・マラガ高速鉄道トンネル建設向け(径10メートル)2基を納入。その技術力が高く評価されたことが、今回の受注に大きく貢献した。

 スペインでは現在、欧州連合(EU)資金等を活用した高速鉄道網や地下鉄、道路網などのインフラ整備が急ピッチで進んでおり、それに伴いトンネル掘削機の需要が高まっている。また、東欧諸国が新たにEUに加盟したことにより、同様のインフラ整備がさらに広範囲に活発化することが予想されている。
 当社は、このような状況を睨んで2003年4月に、スペインの重機械メーカーと合弁で、欧州市場でのトンネル掘削機拡販を目的とする現地法人、MHI-デューロ フェルゲーラ社(代表者:西岳 茂、マドリッド市)を設立、営業活動を積極的に推し進めてきた。今回の受注はその最初の成果であり、これを弾みに、さらに欧州での展開を強化していく。

※泥土圧式シールド掘削機 = シールド掘削機は、超硬合金のカッタビットが付いた円盤(カッタヘッド)を機械前面に装備し、それを回転させて土砂を掘削し、掘削した分だけ機械後方でセグメントを組んでトンネルの壁を作りながら進んでいく円筒形のマシン。泥土圧式は、カッタヘッド回転により掘削された土砂を、カッタヘッド背面のカッタチャンバに充満することで掘削面の安定性向上を図りながら掘進するのが特徴。これまではカッタヘッドの直径14メートル規模が最大であったが、受注機はこれを凌駕する世界最大のマシン。



営業窓口 :鉄構建設事業本部 都市開発施設部
製作事業所:神戸造船所

以  上