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三菱重工ニュース
2004年9月14日 発行 第 4272 号

火山の国、アイスランドで地熱発電所を受注
8万kWヘットリスヘイディ発電所
 三菱重工業は、アイスランドのレイキャビク電力会社(Reykjavik Energy)からヘットリスヘイディ(Hellisheidi)地熱発電所の建設をターンキー契約※1で受注した。ドイツのエンジニアリング会社、バルケデュア社(Balcke Dürr)とのコンソーシアムで受注したもので、同電力会社向け地熱発電所の受注は今回で8基目となる。


 今回受注した地熱発電所は2基合計で出力8万kW。1基あたりが出力4万kWの蒸気タービンと発電機などで構成される。同発電所はアルミ精錬所などに電力を供給するため、首都レイキャビク(Reykjavik)から東へ約20km離れた地熱帯に建設される。

 運転開始は1号機が2006年9月、2号機が同年10月中の予定。蒸気タービンは当社長崎造船所が、また、発電機は三菱電機が製作。バルケデュア社は復水器、冷却塔※2の製作を担当する。商社は三菱商事。
 当社は、1978年のクラフラ(Krafla)発電所以来、レイキャビク電力会社向けにこれまで合計6基、18万kWの地熱発電所の受注実績がある。その信頼性、安全性などが高く評価され今回の受注となった。

 火と氷の国と呼ばれるアイスランドは、ユーラシアプレートと北米プレートという二つの地殻がぶつかる場所に位置しているため、火山が多く、地熱の利用に適している。電力源の約9割は水力発電に頼っており、それ以外はほとんどが地熱発電。石炭や石油などの化石燃料を電力源とする発電はわずかで、クリーンエネルギーでほぼすべての電力を賄っているのが特徴。

 地熱発電は、一般的には生産井と呼ばれる井戸を使って、地下深部にある地熱貯留層(約250℃以上の熱水、蒸気溜まり)から、熱水と蒸気が混合した流体を取り出し、その中の蒸気を利用して蒸気タービンを回す発電方式。地熱エネルギーを利用することでボイラーが不要となり、CO2をまったく排出することがなく、環境保全に貢献する。当社は、風力発電、水力発電、太陽光発電などの自然エネルギー発電プラントと並び、この地熱発電でも豊富な実績を有している。

 当社は、日本国内はもちろん、海外においても、アイスランドのほか、アメリカ、コスタリカ、ケニアなどで実績があり、合計12カ国で地熱発電所を建設・納入している。その累計出力は200万kW以上に及ぶ。これらの実績と技術力を梃子に、今後もクリーンエネルギーである地熱発電の受注活動を全世界で強化していく。

※1 ターンキー契約=   機器の供給、機器の据付工事を一括して請け負う契約のこと。顧客が操作盤の鍵を回すだけでプラント全体が稼動する「フルターンキー契約」の範囲から土建工事を除いたもの。
   
※2 復水器、冷却塔=   復水器は、蒸気タービンを回転させた蒸気を冷却用の水と熱交換させて水に変えるための装置。冷却塔は、空気と水の熱交換により、高温の水を冷却する装置。冷却塔で冷却された水が冷却用水として復水器に運ばれ、復水器内部で熱交換により蒸気を水に変える。蒸気を水に変えた後、冷却水は高温になるため、再び冷却塔に戻って冷却される。



営業窓口 :原動機事業本部 原動機輸出部
製作事業所:長崎造船所

以  上