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三菱重工ニュース
2004年9月8日 発行 第 4270 号

水力発電の国、ニュージーランドで複合火力発電所を受注
40万kWハントレイ発電所
 三菱重工業は、ニュージーランドの国営電力会社、ジェネシスパワー社(Genesis Power Limited)からハントレイ(Huntly)複合火力発電所※1の建設をフルターンキー契約※2で受注した。ニュージーランド向け複合火力発電所の受注は今回が初めて。オーストラリアの大手エンジニアリング会社、ダウナー社(Downer EDI)の現地法人であるダウナーエンジニアリング社(Downer Engineering Power Limited)との国際コンソーシアムで受注したもの。
 当社は発電所建設の受注と同時に、長期保守、補修契約も併せて締結した。運転開始後の保守業務を一括して請け負うもので、顧客にとっては、発電所を長期間安定して運転 できるというメリットがある。


 今回受注した複合火力発電所は出力40万kWで、M701F型ガスタービン 1基、排熱回収ボイラー1基、蒸気タービン1基、発電機1基からなり、運転開始は2006年末の予定。ガスタービンは当社高砂製作所、蒸気タービンは長崎造船所、発電機は三菱電機で製作する。また、ダウナーエンジニアリング社は土建・据付工事にあたるほか、排熱回収ボイラー、その他補機※3の製作、調達を担当する。商社は三菱商事。

 同発電所は天然ガス焚き複合火力発電所で、オークランドから南へ約100kmのハントレイ地区に建設される。同地区にある、同国最大の発電所として稼動中の従来型ガス及び石炭焚きハントレイ火力発電所(出力各25万kW×4基)の隣接地に設置される。この複合火力発電所は主として、産業の中心地であるオークランドの電力需要に応えるもの。

 ニュージーランドは湖と深い渓谷が多く、水力発電用のダムを建設し易い自然環境に恵まれているため、電力源の約66%を水力発電に依存している。水力発電はクリーンなエネルギー源であり、これまで同国の豊かな自然環境を保全する上で大きく貢献してきた。しかし、降水量が減少したり、冬期に湖沼が凍結したりすると安定した電力供給に支障をきたしかねないことから、同国では過度の水力依存から脱却する必要に迫られていた。
 そこで浮上してきたのが、同国産出の天然ガスを燃料とする複合火力発電所。最終的には天然ガスの熱量の50%以上を電気エネルギーに変換できるなど、従来のガス焚き火力発電所に比べ発電効率が高く、しかも、窒素、硫黄の含有量が少ないため、排気ガスによる環境への負荷が小さい。このような優れた特徴を持つ複合火力発電所を受注したことにより当社は今後、その建設と保守・補修を通し、多様な電力源の確保と環境保全との両立を図るニュージーランドの人びとのニーズに応えていく。

 当社はこれまで、ニュージーランド向けに地熱発電所を3基、従来型火力発電所を1基、総発電容量で36万kWを納入しているが、今回の複合火力発電所の受注を機に、さらに積極的に営業活動を展開していく。

※1 複合火力発電所=  ガスタービンによる発電と蒸気タービンによる発電とで二段階にわたり発電することができる。別称コンバインドサイクル発電所。
※2 フルターンキー契約=  土建工事、機器の供給、機器の据付工事を一括して請け負う契約のこと。顧客が操作盤の鍵を回すだけでプラント全体が稼動する、というたとえから、フルターンキー契約と呼ぶ。
※3 補機=  発電所を構成する機器のうち、主としてガスタービン、蒸気タービン、ボイラー以外の機器の総称。



営業窓口 :原動機事業本部
製作事業所:高砂製作所、長崎造船所

以  上