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三菱重工ニュース
2004年8月2日発行 第4257号

日本最大の風車を横浜に設置
クリーンな電力でCO
2を削減


 三菱重工業は、日本最大の風車(風力発電設備)を2004年度末に当社横浜製作所金沢工場(横浜市金沢区幸浦1-8-1)に設置し、実証試験を実施する。工場内の建設予定地は、東、西、南の三方向を海に囲まれた平坦地で、一定速度以上の風速や適度の風向変化などが見込まれるため、風車の実証試験に適している。


MWT92/2.4完成予想
 設置される風車は、当社が開発した2,400kW風車(機種名 MWT92/2.4※1)で、定格出力、ローターの回転直径ともに日本最大。これにより生み出される電力は、当社から東京電力に売電される。風車の大きさは、タワー(鉄塔)高さ70m、ローターの回転直径は92m。地面から翼の先端までの高さは116mとなり、みなとみらいのコスモクロック観覧車(高さ112.5m)、山下公園のマリンタワー(高さ106m)より高い。なお、これまでの当社の風車の定格出力は、最高で2,000kW(2004年4月:淡路島のホテルニューアワジ)だった。

 今回のMWT92/2.4は、低風速地域※2 向けの高性能機種で、3.0m/sのそよ風でも電気を起こすことができる。ローター直径が92mと大きく、より多くの風を捕まえることができるので、すでに欧米で設置されている同クラス機種よりも全体としての発生電力量が向上する。そのほかにも、翼の独立ピッチ制御、SmartYawなど※3 の最新技術を結集した最新鋭の風車。横浜市で運転した場合の試算では、約1,200世帯分の電力を賄うことができ、同じ電力を火力発電所で供給するためには1年間で石油約1,200キロリットル、ドラム缶にして約6,000本が必要。これによって削減されるCO2量は約3,500トンに相当する。

 日本では台風の時には猛烈な突風が吹く一方、普段の平均風速は低く、風車にとっては厳しい気象条件になっている。このようなわが国の風土に合った風車を提供していくには、実物でその風車の信頼性と性能を検証していくことが重要になる。1,000kW級はすでに商品化され、国内外に販売されているが、風車の大型化のニーズに応えるための開発が求められていた。そこで当社横浜製作所の敷地内に、実証試験設備を建設し、新大型風車の商 品力向上に役立てることにしたもの。MWT92/2.4は、その実証設備に設置される最初の風車で、将来は更に大型で高性能な風車の開発を行う予定。

※1   MWT92/2.4   MWT =Mitsubishi Wind Turbineの略。
92=ローターの直径が92mであることを意味する。
2.4 =定格出力が2.4MW(=2,400kW)であることを意味する。
※2   低風速地域   電力の国際規格IEC(International Electrical Certification)
では年平均風速8.5m/sが低風速地域で、Class・とされている。なお、MWT92/2.4は、耐風速性では強風に耐えられるIEC Class・(70m/sまで)の設計としており、台風対策を講じている。
※3   独立ピッチ制御   3本の翼の角度(ピッチ)を風速に応じて独立に制御することで、風により翼に働く荷重を低減したり、より多くの力を受けたりする。
    SmartYaw   当社独自の台風対策技術。停電中でも風見鶏のように強風を 受け流して、風車の安全性を確保する。
  他にも、送電系統に優しい可変速運転を採用。

担当窓口
原動機事業本部 電力部
    長崎造船所 風力発電事業グループ

三菱重工の風車のHP:http://www.mhi.co.jp/power/wind/index.html

以  上