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三菱重工ニュース
2004年7月21日発行 第4253号

歯車工作機械3製品を発売
高精度、使い易さ、環境配慮


 三菱重工業は、エンジンなどの自動車部品や電気製品の部品加工に威力を発揮する歯車機械3製品を23日から発売する。市場投入するのは、切削油を一切使用することなく高精度な歯車の「歯」を作るドライカットホブ盤「GE20A」、歯面を滑らかに仕上げるシェービング盤「FE30A」、ねじ状砥石で歯面を研削してより高精度な最終仕上げをする歯車研削盤「ZE15A」で、いずれも使い易さや環境への配慮を追求した高性能マシン。これにより、先月発売のドライカットギヤシェーパ「SE25A」などとあわせ、高精度な加工を実現する歯車機械の新製品が“Eシリーズ”としてフルラインナップで整ったことから、自動車部品を中心とする機械加工業界へさらに積極的に拡販を行っていく。

歯車工作機械新製品
<上>ドライカットホブ盤 GE20A
<下左>シェービング盤 FE30A
<下右>歯車研削盤 ZE15A
 ドライカットホブ盤「GE20A」は、世界に先駆けて完全ドライカットを実現した先行マシン「GE15A」〔2004年(第34回)機械工業デザイン賞「日本産業機械工業会賞」受賞〕の上位機種。切削油を不要にして従来のウェット機に比べ20%の省エネルギーを達成した環境配慮タイプで、最大ワークは直径200mm。最新鋭工具「次世代スーパードライホブ」と高速仕様(ホブ最高回転数3,000min-1、テーブル最高回転数500 min-1)との組み合わせで高速・高精度な切削を実現する。
 本機は、据え付け先の空間に合わせ標準タイプ(I型)と狭間口タイプ(II型)を選択できるのが特徴。既存の工場で新たに設備を導入する場合、レイアウトが制約されがちだが、機械本体とその周辺機器の配置を自由に組み変えることができるので、工場内のライン編成やレイアウト変更へ容易に対応できる。また、加工空間の完全密閉化などにより切粉対策や熱対策に万全を期している。

 シェービング盤「FE30A」は、シェービングカッターと仕上げる歯車を噛み合わせて滑らかな歯面に仕上げるマシン。使い勝手の良さを徹底的に追求しているのが特徴で、業界最少の4軸でありながら5軸の機能を持たせ、多様な歯筋修正・仕上げ加工が液晶操作画面での数値入力だけで容易に行える。日常的なメンテナンスの必要な装置を後面に集中配置して、使い易さを重視した。また、切粉対策にも充分配慮した。

 歯車研削盤「ZE15A」は、量産ラインでの高精度歯車研削を可能にした8軸NC制御の創成歯車研削盤※1。対話ソフトにより熟練技能者の匠の技を簡易に達成する全自動マシンで、操作性やメンテナンス面にも配慮が施されているのが特徴。12.1インチの大型液晶 画面の採用により安全・確実な運転操作を実現。また、切削油、油圧・空気圧関連設備を 集中配置して効率的なメンテナンスを可能にしている。
 さらに、クーラント(冷却)ノズルのNC化※2により運転状況に合わせた最適な潤滑、冷却、切粉除去を実現。また、自動ドレス装置を採用して自動での砥石整形(自動ドレス)を可能とし、加工、ドレスの切り替えもスムーズだ。

 歯車機械の主な加工対象である自動車用トランシュミッション歯車は、歯車の仕上がり次第で騒音や滑らかな走行が決定づけられるが、これら製品は、最も厳しい条件が要求される最高級車向けの部品加工にも十分に対応する。

 価格はオープン。年間で、ドライカットホブ盤「GE20A」30台、シェービング盤「FE30A」40台、歯車研削盤「ZE15A」10台の売上げを見込んでいる。

 当社は、これら新製品を含めた歯車機械、切削工具を一同に展示する「工作機械プライベートショー 三菱と創る加工ネットワーク」を7月23(金)、24(土)の両日、滋賀県栗東市の工作機械事業部本工場で開催する。加工実演はもちろん、加工方法の相談や試作品の製作など、加工技術に関する幅広い要望に応えていく体制を整えており、これらの機会を通じて、当社の歯車機械の優れた性能を顧客に積極的にアピールしていく。

※ 1  
創成歯車研削 高精度な歯車を能率よく加工するのに適した方法。特殊歯車形が 得やすく、刃物工具の研磨が容易という特徴がある。
※ 2   NC化=数値制御化

GE20A主要仕様
項 目 GE20A
ワーク最大径(mm) Φ200
加工可能最大モジュール 6
アキシャル移動距離(mm) 250(Opt.400)
ラジアル移動距離(mm) 200
ホブ最大径×長さ(mm) Φ130×230
ホブシフト量(mm) 180
ホブ回転速度(min-1 200~2,000(Opt.300~3,000)
ホブヘッド旋回角(左右) ±45°
割出歯数 3~1,000
アキシャル 切削送り(mm・min-1 1~1,000
早送り (mm・min-1 10,000
ラジアル 切削送り(mm・min-1 1~1,000
早送り (mm・min-1 10,000
テーブル最高回転速度(min-1 300(Opt.500)
メインモータ定格出力(kW) 11(Opt.15)
総使用電力(kVA) 35(Opt.46)
機械質量(kg) 7,300

FE30A主要仕様
項 目 FE30A
ワーク最大加工径(mm) Φ310
最大加工モジュール 8
最大加工歯幅(mm) 150(最大ストローク150)
加工方法 コンベンショナル・ダイヤゴナル・アンダーパス・プランジ※3
カッタ最大幅(mm) 50.8
カッタ内径(mm・min-1) 63.5
カッタ回転速度(min-1) 65~500
ワーク最大回転速度(min-1) 3,000
カッタヘッド移動量(mm) 160(ワークとカッタの芯間距離105~265)
カッタヘッド前後移動量(mm) ±30
カッタ旋回角 ±20°
カッタスピンドル径(mm) 90
カッタ駆動モータ(kW) 7.5
ソフト おまかせソフト標準(グラフック表示)
NC軸数 4軸
NCシステム FANUC (標準)21iMB
総使用電力(kVA) 27(標準)、35(オプション含、最大値)
機械質量(kg) 5,000
※ 3   コンベンショナル・ダイヤゴナル・アンダーパス・プランジ
=加工方法の種類。当機種は、これらの4つの加工方法に対応できる。

ZE15A主要仕様
項 目 ZE15A
ワーク最大径(mm) Φ150
加工可能モジュール 1~4
砥石径×長さ(mm) 外径Φ300×125(内径Φ150)
砥石シフト量(mm) 200
砥石最大回転数(min-1) 4,500
アキシャル送り量(mm) 250
ラジアル送り量(mm) 270
最大条数 7条 最大ピッチ32 mm
砥石ヘッド旋回角 ±45°
テーブル径(mm) Φ150
テーブル最大回転速度(min-1) 1,500
テーブル駆動方式 ダイレクトドライブ
ラジアル早送り速度(mm・min-1) 10,000
アキシャル早送り速度(mm・min-1) 10,000
ワーク歯数 5~1,000
メインモータ(連続定格)(kW) 17
ドレッサタイプ ロータリダイヤモンドドレッサ※4
ドレッサ外径(mm) Φ110
ドレッサ最大回転数(min-1) 3,260(60Hz)
テールストックストローク(mm)
(テーブル上面からの距離)(mm)
400
(310~710)
テールストック押付力(kN) 2
NCソフト 対話ソフト標準(グラフィック表示)
NC軸数 8軸(Opt. 9軸)
NCシステム FANUC 160iMB
油圧(MPa) 7
総使用電力(kVA) 130
機械質量(kg) 10,000
※ 4   ロータリダイヤモンドドレッサ
=ロータリー方式の砥石整形装置(ダイヤモンド工具使用)

担当窓口
工作機械事業部


以  上