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三菱重工ニュース
2004年2月18日発行 第4206号

天間製紙に納入 二酸化炭素1万4,000トン削減
高層煙突不要 富士の美観守るガスタービンコージェネ


 三菱重工業は、鈴与商事(静岡県静岡市)を経由して、天間製紙(静岡県富士市厚原280番地、社長:後藤芳弘氏)長沢工場にガスタービンコージェネレーション(熱電併給)設備を納入した。燃料に天然ガス(都市ガス13A)を使用する高効率ガスタービンコージェネレーションシステムの導入により、工場内電力の約60%を賄いながら、電力使用換算で二酸化炭素(CO2)を年間1万4,000トンも削減し、併せて既設ボイラーを不要としたため高層煙突の撤去も可能となった。

天間製紙向け
ガスタービンコージェネレーション設備
 まさに地球温暖化の防止に寄与すると同時に、日本が誇る“富士の美観”を守ることができるという一石二鳥のシステム。この実績を背景に地球環境保全と、美しい自然との共生が可能な発電設備として、営業活動を強化していく。
 
 さらに、今回採用したコージェネレーションシステムの特長のひとつとしては、航空エンジン転用型ガスタービンを搭載し、連続運転はもとより、急速起動・DSS(Daily Start &Stop)への対応が可能なことであり、また、夏場の出力低下対策として、富士山の豊富な地下水(井戸水)を利用した吸気冷却器を装備している。

 このシステムは、ガスタービンエンジン「ASE50」を搭載し、出力3,200kWの発電機、それに蒸気発生量が毎時8.1トン(追焚きなし時)/25トン(追焚き時)の排熱回収ボイラーを組み合わせた機器で構成され、発電端効率27%、熱回収効率54%、総合効率81%という高い総合効率を実現した。これにより、天間製紙長沢工場が排出する量のおよそ30%にあたる年間1万4,000トンのCO2を削減でき、年間2,750キロリットルの原油の節減にも相当する。

 長沢工場はこれまで抄紙を乾燥させるための熱(蒸気)を単独ボイラーでつくっていたが、この設備の導入でその必要もなくなり、高さ60mの煙突も撤去でき、富士山の景観向上および地震災害の予防対策を図ることが可能となった。

 納入した設備は、(1)取り扱いの先進性 (2)環境対応への貢献 (3)地方公共団体への波及効果等が評価され、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)より地域省エネルギー普及促進対策事業として静岡県が認定を受け、あわせて静岡県および富士市からの「天然ガスコージェネレーションシステム導入補助事業」の対象事業として補助金の給付をそれぞれ受けた。

 いま地球温暖化対策・環境保全へのニーズが高まっており、とくに蒸気を多く使用する製紙会社では電気と熱(蒸気)の併給が可能なコージェネレーションシステムへの期待が強い。なかでもガスタービンを用いたコージェネは、総合効率が高いことからユーザーの関心も高く、地元富士市では環境美化(美観)政策とも相まって数多くの引き合いが寄せられている。

ガスタービンコージェネレーション設備鳥瞰図


営業窓口
汎用機・特車事業本部 エンジン営業部
製作事業所 名古屋誘導推進システム製作所


以  上