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- ニュースレター No.173 - 平成16年2月2日

大阪ガス株式会社と三菱重工業株式会社は、
ピッチ系活性炭素繊維を用いた総合排煙処理用触媒の製造販売会社
「株式会社オーエムバイロ」を設立しました。

三菱重工業株式会社
大阪ガス株式会社


 
三菱重工業株式会社(社長:佃和夫)と大阪ガス株式会社(社長:芝野博文)は、ピッチ系活性炭素繊維*1(以下、ACF)を用いることで硫黄酸化物(SO、SO)の同時除去を実現させた総合排煙処理用触媒*2(以下、本触媒)を共同開発し、本触媒を製造販売する合弁会社「株式会社オーエムバイロ」を本日設立しました。

 このたび共同開発した触媒は、大阪ガスケミカル株式会社(大阪ガスグループ100%出資)を通じてACFを販売する大阪ガスと、プラントメーカーである三菱重工業、そして九州大学(持田教授)の3者により研究開発を進めてまいりました。本触媒は、ACFの表面の微細なナノ構造を利用することで、常温下で排出ガス中のSOをSOに酸化できます。そして、その後に少量の水を注入し、SOを硫酸(HSO)として回収することで、SOとSOの同時除去が可能となりました。さらに本触媒は、ばい塵を除去することもできます。本触媒を排煙処理システムに用いることで、少量の水の注入だけで運転が可能になり動力費用やメンテナンス費用を削減することができます。また、本触媒を用いた排煙処理システムは既設の脱硫装置への増設・改造も可能です。

 このたび設立した新会社は、原料であるACFを大阪ガスケミカルから購入した後、本触媒を製造し、三菱重工業に販売します。三菱重工業は、本触媒を用いた新型の排煙処理システムを開発し、顧客に販売していきます。既に三菱重工業では、長崎造船所に本触媒を使用したデモプラント*3を設置し、お客さまの排ガス条件に合わせた試験を行う体制を整えるとともに販売活動を開始しています。

 今回の新会社設立は、原料であるACFを保有する大阪ガスとシステム開発をする三菱重工業が提携するもので、原料から最終システムまでの一貫した製造、販売、開発体制が構築されます。新会社は平成16年10月から本格的な生産を開始し、平成16年度に4億円の売上を目指します。

以  上

<新会社の概要 >

(1)商 号 株式会社オーエムバイロ
(2)資 本 金 2.4億円(大阪ガス50%、三菱重工業50%)
(3)事業目的 総合排煙処理用触媒の製造及び販売およびこれらの附帯業務
(4)代 表 者 社長  進戸 規文(しんど のりふみ)(大阪ガス 理事)
(5)本 社 大阪市此花区(このはなく)酉島(とりしま)5丁目125番19号

<用語説明>

* 1 「ピッチ系活性炭素繊維(ACF)」
ACFは石炭ピッチを繊維化したのち、特殊な熱処理工程を経て製造された繊維状の活性炭です。表面に非常に微細な細孔構造を有しているため吸着特性が優れており、浄水器エレメントや空気浄化フィルターに吸着剤として使用されています。
   
* 2 「総合排煙処理用触媒」
ACF表面でSOが酸化されSOとなります。SOは排煙中の水分との水和により硫酸(HSO)となり、その後、注入水により硫酸はACF表面より除去されます。以上のメカニズムにより、本触媒は、ACFを再生することなく連続的に硫黄酸化物を除去することができます。
脱硫のメカニズム
   
* 3 「三菱重工業 長崎造船所内 デモプラント」