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三菱重工ニュース
2003年10月28日発行 第4170号

世界初 酵素利用型アレルゲン分解フィルターを開発
タカラバイオと共同で


 三菱重工業は、タカラバイオ株式会社(社長:加藤郁之進氏)と共同で、酵素利用型としては世界初となるアレルゲン分解フィルター「アレルゲンクリアフィルター」を開発しました。酵素の働きによって、細菌やカビ、ウイルスだけでなく、ダニや花粉などのアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)を分解、不活化させる画期的な技術です。当社はこの「アレルゲンクリアフィルター」を、2004年1月に発売予定の新型家庭用エアコンに搭載いたします。その後さらに、業務用エアコン、自動車用エアコン、空気清浄機などへも順次実用化を図っていく予定です。

酵素利用型アレルゲン分解フィルター
(家庭用エアコン用)

 当社は、フィルターが捕集した細菌やカビを天然酵素が加水分解して破壊する「酵素強力除菌フィルター」を世界で初めて開発、2002年から家庭用エアコン、業務用エアコン、空気清浄機などに採用しています。今回はその発展形の酵素利用型フィルターとして、細菌、カビ、ウイルスに加え、ダニアレルゲン、ネコアレルゲン、花粉などのアレルゲンも分解して不活化できるフィルターを開発したものです。

 アレルゲンは強固な結合を有し化学的に安定しているため、非常に分解しにくい物質です。「アレルゲンクリアフィルター」は酵素に尿素を配合しており、まず尿素(変性剤)を補助的に機能させてアレルゲンの高次構造を破壊、その後に酵素が一次構造を分解することで、効果的に不活化できるのが特長です。当社の独自技術により、こうしたアレルゲンに対する酵素反応を、世界で初めてフィルター上で実現させました。
 なお、生物由来の素材である酵素と化粧品等にも用いられている尿素を、独自技術で特殊組織フィルターに固定する方式を採用しているため、人体や環境への影響もありません。

 不活化の対象としては、ダニアレルゲン(コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ)、スギ花粉、ネコアレルゲンなどのアレルゲンのほか、ウイルス(インフルエンザウイルス、ポリオウイルス)や細菌(黄色ブドウ球菌)、カビ(麹カビ、青カビ)などにも効果があることを確認しています。
 なお、アレルゲンの不活化反応は、国立相模原病院との共同研究によって確認しました。

 
担当窓口 技術本部
冷熱事業本部


以  上