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三菱重工ニュース
2003年7月31日発行 第4146号

中型電動射出成形機「MEIIシリーズ」を発売
最大射出速度 従来機の1.5倍 応答性能は3倍


 三菱重工業は、型締力350トンと450トンの中型電動射出成形機2機種5タイプを開発した。射出軸ボールネジを減速機構なしにモーター軸と直結する当社独自のサーボモーターを搭載したことで、ベルトレス構造を実現、これによって毎秒300mmと従来機の1.5倍という最大射出速度を達成するとともに、立ち上がり応答性能を30ms(ミリ秒:1000分の1秒)と3倍まで高めたハイパワーの射出成形機。成形品の薄肉化、軽量化に対応するため開発した最新鋭のマシンで、「MEIIシリーズ」として8月から販売を開始、拡販をはかる。

中型電動射出成形機 「MEII」

 開発した「MEIIシリーズ」は、型締力350トンの「350MEII」と450トンの「450MEII」の2機種。スクリュー径、射出率などを変えたモデルを「350MEII」で2タイプ、「450MEII」で3タイプを用意、顧客ニーズに応える品揃えをはかった。

 当社独自のエレクトロニクス技術を駆使し、射出成形機用にカスタマイズした小型高トルクサーボモーターと2軸ボールネジの同期制御技術の採用で、高速・高応答性を飛躍的に高めた。

 今回はオプションにも力を入れており、中でもIT技術を駆使して、顧客に最適な成形条件を迅速に提供することを目的に開発した「MOLDNAVI」と「MOLDANA」の二つのシステムが注目の技術。

 「MOLDNAVI」は当社の成形技術のノウハウを集大成したもので、「金型での初期成形条件」「安定成形条件の探り方」「良品成形条件」等を画面上にわかりやすいビジュアル表示でガイドするシステム。
一方の「MOLDANA」は解析精度向上のため金型部の流動シミュレーションと射出機械系シミュレーションを結合、機械構造および制御特性を考慮し、実際の成形機スクリューの動きを精度よくシミュレートできるシステム。
 これによって作業効率を50%も向上させたうえ、熟練技術者の技術伝承を実現することが可能となった。

 この「MEIIシリーズ」は3年前に発売した「MEシリーズ」の後継機。家電製品、パソコン部品、自動車用部品など多様なプラスチック製品・部品の市場に幅広く対応することができる。

 射出成形機は、すでに80%が電動化している小型市場の影響を受け、中・大型機でも電動化は加速の一途。こうした動きに対応して当社も大型機は“emシリーズ”として一昨年からシリーズ展開をはかっている。
 また小型機でもファナック、東洋機械金属との提携により「Roboshot-iシリーズ」および「MEtシリーズ」を発売、電動化に積極的に対応している。

 こうした中で中型機の充実を求める声が一段と高まりはじめたことから「MEIIシリーズ」の開発を進め、市場投入を決めた。

 価格はオープン価格であり、2機種あわせて年間100 台の販売を計画している。

※ ms=millisecond。msと略す。1ms=0.001s(秒)


<主な仕様諸元>

単位
350MEII- 35U
450MEII- 50U
スクリュ-径 mm
62 70
理論射出容量
cm3
935 1345
最大射出圧力
MPa
177 177
射出率
cm3/s
905 960
型締力
kN 3430 4410
ダイバー間隔(H×V)
mm
752×752 810×810
デーライト
mm 1320 1550
機械寸法(L×W×H) 7.0×1.9×2.1 8.0×2.0×2.2



担当窓口 産業機器事業部 機器営業部


以  上