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三菱重工ニュース
2003年7月24日発行 第4142号

当社最大の風力発電プロジェクトを受注
世界最大規模のウインドファーム 米国テキサスに建設


 三菱重工業は、米国テキサス州に建設されるブラゾス・ウインドファーム(風力発電所)向けに、単機出力1,000kWの風力発電設備160基を供給する大型商談の受注に成功、契約に調印した。総出力は当社の一括受注案件としては過去最大の16万kWで、世界でも最大規模のウインドファームの誕生となる。今回の受注で当社の風力発電設備の受注台数は累計1,500基を一気に突破、1,652基となった。


風力発電設備 「MWT-1000A」

 このウインドファームは、年間を通じて安定した風が吹き風力発電の適地といわれるテキサス州西部(ボーデン郡およびサッカリー郡)の丘陵地に設置される。
 発電した電力は、全量が地元の民間電力会社に売電される契約が成立しており、平均的一般家庭に換算して約56,000世帯分の電力を供給できる。

 納入する設備は、当社が新開発した「MWT-1000A」。従来型よりブレード(翼)を伸ばしたことで低風速時にも効率良く発電することができ、年間発電量が15%以上多くなる。ローター直径は約60m、タワー高さ約70m、最大高さ約100m。
 風車本体(ナセル)と制御装置は長崎造船所で、ブレードは当社が米社との合弁で昨年メキシコに設置したブレード製造拠点で、それぞれ生産する。据付工事はテキサスウインドパワー社が担当する。今年12月に運転開始の予定。

 このプロジェクトには、世界的な石油会社ロイヤル・ダッチ・シェル社の米国法人であるシェル・ウインドエナジー社が50%を出資している。当社はこれまでにも、シェル・ウインドエナジー社向けに米国で風力発電設備計130基の納入実績があり、その高い性能と信頼性が評価されて今回の受注に至った。

 風力発電はCOなどを排出しない、環境にやさしいエネルギーとして欧米を中心に導入が進んでおり、全世界での累計導入量は61,000基以上、3,200万kW(2002年末現在)に達している。

 当社は1980年に風力発電設備の1号機(出力40kW)を自社長崎造船所構内に建設して以来、自社開発の風力発電設備を国内外に供給し、現在では日本唯一の大型風車メーカーとしての地位を確立している。

  1998年に受注累計1,000基を達成したが、近年は世界的な風力発電の導入促進を受けて急速に受注が拡大しており、先月には米国オレゴン州のウインドファーム向けに同型の1,000kW機41基を受注したばかり。
 累計受注台数1,652基の地域別内訳は、日本国内131基、アメリカ1,389基、欧州とその他の地域が132基。

 今後はMWT-1000Aを大型ウインドファーム向け主力機種として国内外への営業活動に注力していくが、その一方で今年4月には出力2,000kWの設備を開発・納入するなど、風車事業の多角的な展開をはかっている。
 今後は、従来から当社風車事業の主力市場であった米国はもちろん、風力発電の導入が加速している日本国内でも営業活動を強化していくほか、世界最大の風車市場である欧州にも本格進出すべく事業強化に努める。

 今回の大型受注は、当社製風力発電設備の技術力を国内外に印象付ける意義深い商談となったが、引き続いて有望な案件も多数あることから、累計受注2,000基達成の視界が開けてきた。

営業窓口 原動機事業本部 原動機輸出部
製作事業所 長崎造船所


以  上