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三菱重工ニュース
2003年5月7日発行 第4118号

COP6.4 世界最高のエネルギー消費効率
HFC-134a使用 ターボ冷凍機の開発に成功


 三菱重工業は、エネルギー消費効率(COP)が6.4と冷媒にHFC-134a を使う冷凍機としては世界で最高の効率をもつターボ冷凍機の開発に成功した。これまで世界トップであった当社のNARTシリーズのCOP6.1を5%も上回る効率化を達成したもので、AARTシリーズの製品名で5月から販売を開始する。

 高効率化は圧縮機の羽根車を高性能型に改良したこと、冷媒ガス流れを整流し効率向上の効果を発揮するベーン付ディフューザー※1を採用したこと、さらに熱交換器の性能を最適化したことなどにより、5%という大幅な効率アップを実現したもの。

 HFC-134aを使う冷凍機は圧力差が大きく,圧縮機の高速回転も必要な事などからCOPを上げることが非常に難しく、5%の効率向上は画期的といえる。

 当社は冷凍能力で350RT(冷凍トン)から4000RTまで12機種をシリーズ化し販売していく。目標とする生産台数は150台/年。

 使用する冷媒のHFC-134aはオゾン破壊係数ゼロのものであり、年間消費電力の大幅な低減(従来機種比で最高約25%)と相まってCO2の排出量も削減でき、地球環境の保全に寄与する最新鋭のターボ冷凍機。

 ターボ冷凍機はビル、工場等の空調、氷蓄熱、地域冷暖房などに用いられるもの。当社はターボ冷凍機の国内トップメーカーで、ビル空調、工場プロセスや地域冷暖房などに数多くの実績をもつ。
 海外では米国に数社の有力メーカーがあるが、HFC-134a を使うターボ冷凍機でCOPが6を超える機種をもつメーカーはない。

 当社では、現行のNARTシリーズについても、インバーター駆動のNART-Iシリーズを新たに発売した。主電動機をインバーターにより可変速制御することで特に冷却水入り口温度が13℃においてCOPが17.8と他には類をみない画期的な高効率運転が可能となったもの。今回のAARTシリーズとともに、主に工場プロセス用途のユーザーをターゲットとして、積極的に販売を展開する。


※1.ベーン付ディフューザー= 羽根車出口の流路部をディフューザーと呼ぶが,ここに整流用のベーンを配置し,効率向上を狙ったもの。


営業窓口 冷熱事業本部 大型冷凍機部


以  上