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三菱重工ニュース
2003年4月17日発行 第4114号

新日本海フェリー向け国内最大・最高速カーフェリーを受注
世界初のCRP
※1配置ハイブリッド型ポッド推進船


 三菱重工業は、新日本海フェリー(大阪府大阪市北区梅田 2-5-25、社長 入谷泰生氏)から17,000総トン型の大型高速カーフェリー2隻を受注、建造契約に調印した。全長224.5m、幅26.0m、最高速力31.5ノットの国内最大・最高速のカーフェリーで、世界初のCRPとポッド推進装置※2を組み合わせて1軸タイプとした画期的な構造となっている。当社長崎造船所で建造、2004年(平成16年)6月に竣工予定。

 
[船尾側]
新日本海フェリー向け
国内最大・最高速カーフェリー 
完成予想図
   

 通常フェリーは2軸のプロペラを装備しているが、本船は1軸プロペラの同軸後方にポッド推進器を配置することによりシャフトブラケット※3を設けず、抵抗減と船体推進効率の改善がはかれるのに加えて、反転配置されたプロペラが回転流を回収する(いわゆるCRP効果)ことにより大幅な省エネ効果が得られる。またポッド推進器自体が回転することにより港内で優れた操船性能を発揮する。ポッド推進器は全世界で、客船を中心に既に70基以上の実績があるが、1軸プロペラと組み合わせたCRP配置を採用したのは世界初。        
                                  
 2基のディーゼル主機関が主プロペラを駆動する機械式推進プラントと主発電機関でポッド内のモーターを駆動する電気推進プラントを組み合わせた、ハイブリッド方式を採用。これにより国内最高の31.5ノットを達成するとともに、主プロペラとポッドのそれぞれを効率的に運用することで2軸プロペラで推進する船と同等以上の運航の信頼性を成立させている。この高度なシステムは地球環境に優しい船づくりを目指す当社の客船・高速船の技術力と数多くのフェリー建造実績の集大成に基づいている。当社は国内カーフェリーで多くの建造実績を有しているが、今回受注をテコにフェリーの受注に注力していく。

 主要目は次の通り。

全 長 224.5m
最大速力 31.5ノット
26.0m
旅客定員 820名
総トン数 約17,000トン
主機関出力 合計25,200kW
発電機出力 合計17,160kW
車両搭載台数 トレーラー158台、乗用車66台

 主機関および主発電機関にはワルチラ製中速ディーゼルエンジンを搭載し、ポッド推進器はABB製のAZIPOD(アジポッド)を採用している。

※1.
CRP Contra Rotating Propeller :二重反転式プロペラ。向かい合った2組のプロペラを逆回転させて高い効率を得るもの。
※2.
ポッド推進 電気モーターとプロペラを一体に組み込んだ繭型(ポッド:POD)推進装置のこと。ポッド自体を360度回転させることもでき、舵の役割も果たす。
※3.
シャフトブラケット Shaft Bracket:プロペラ軸をサポートする船外支持フレーム構造


営業窓口 船舶・海洋事業本部船舶・海洋営業第二部
製作事業所 長崎造船所


以  上