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三菱重工ニュース
2003年3月11日発行 第4099号

世界最大級のタイヤ自走式モーバイルハーバークレーンを開発
国内で初めて13列5段積みコンテナ船に対応


 三菱重工業は、世界最大級、わが国最大のタイヤ自走式モーバイルハーバークレーンを開発した。対象となる船舶は4万重量トンのコンテナ船で、13列5段積みのオンデッキコンテナにブーム(※1)の干渉無く対応できる能力をもつ。また、大型船に対しても、十分な旋回半径を持ち、コンテナクレーンのバックアップ用としても使用可能。本能力は、世界最大級であり、国内では初めてのクレーンである。コンテナだけでなく雑貨、木材、バルクなどの荷役にも対応できる多目的クレーン。荷役設備の整備・増強を計画している国内外の港湾に向けて販売していく。

三菱大型モーバイルハーバークレーン

 このクレーンの吊り上げ能力はフックを使う場合は最大65トンで、スプレッダー(※2)を使ってコンテナを荷役する場合は40.6トンの重量コンテナに対応、ブームは360度回転し、フック旋回半径は最大53mであり、能力は世界最大級、国内では最大。

 ブームの支持点を地上から17.6mの高さに置いたことから4万重量トンの船でも岸壁側のオンデッキ最上部のコンテナに干渉することなく作業ができる。
 加えて車輪(左右合わせて28車輪)を全て同じ方向に向けて走る斜行ができ、岸壁上での船舶への接近、位置決めが簡単。この斜行は当社の重量物運搬車の技術を応用した独自の機能で、荷役業務の効率化をはかることができる。

 また荷役作業の課題である荷の振れの対策として、ブーム起伏動作と旋回動作を連動制御することにより、吊り荷を直線的に搬送し、荷の揺れを抑える振れ止め機能を備えており、走行の位置決めが容易な斜行と相まって荷役作業の効率化をはかることができることが、このクレーンの特徴となっている。

 一般にコンテナバースには、地上電源設備より給電され、岸壁に敷かれたレール上を走るコンテナクレーンが設置され、これによりコンテナの荷役が行われている。
 今回開発したモーバイルハーバークレーンは、クレーン稼動のための付帯設備の設置が不要となるほか、コンテナだけでなく各種の物資を取り扱う多目的用として開発しており、港の効率的な運用にも役立つ。

 当社は近く荷役設備の計画や運用に携わる関係者を広島製作所に招いてこのクレーンを公開するほか、随時関係者に披露、拡販をはかる。とくに海外に向けて販路の拡大に努める方針で、当面はアジア地区に向け営業活動を本格化していく。

※1.ブーム 一般的にはアーム、ジブなどとも呼ばれる、クレーンのフックを先端に吊り下げて起伏、旋回する部分。
※2.スプレッダー コンテナ船積載用コンテナの船積み・陸揚げの際に使用するコンテナを吊上げるための大型吊り具。



営業窓口 鉄構建設事業本部 搬送システム部
製作事業所 広島製作所


以  上