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三菱重工ニュース
2003年1月29日発行 第4086号

重大災害ゼロへ 「OHSAS18001」の認証取得
総合重工業メーカーではわが国初


 三菱重工業は、管理部門・現業部門及び現地工事を含めた全部門を対象とした労働安全衛生マネジメントシステムに関する国際的な規格の一つである「OHSAS18001」※1の認証を取得した。当社横浜製作所(横製)が取得したもの。事業所における死亡・重大災害及び事故の減少を目的とする規格で、総合重工業メーカーが認証を取得したのはわが国で初めて。
 
 このマネジメントシステムは、各種作業や機械設備のリスクアセスメントを実施し、危険度を数値化する。 
 その結果、数値の高いものを、事業活動上容認出来ないリスクとして特定し、このリスクを低減するためのプログラムを策定、計画を確実に実行することにより重大災害等の発生の可能性を少なくしていくのがこのシステムのポイントとなる。

 横製は、平成9年10月に業界トップでISO14001の認証を取得しているが、所内での重大災害等の発生の可能性を低減させ、高いレベルでの安全衛生管理体制を確立するために、厚生労働省告示の「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」への対応を検討してきた。
 その結果、「OHSAS18001」が、先進国でその適用効果が上がっているうえ国際的にも認知され、かつ、厚生労働省の「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」の趣旨に沿った規格であることから、「OHSAS18001」での構築を決めた。

 システムを構築する際、先に取得したISO14001との規格の類似性を検討したところほぼ同一規格であり、将来的な見地からもシステムの運用の効率化を図るためにISO14001と統合したマネジメントシステムを考え、早期認証取得を目標に取り組んできた。

 平成13年12月、所長陣頭指揮のもと「労働安全衛生・環境マネジメントシステム構築プロジェクトチーム」を発足させ、平成14年1月「OHSAS18001」の認証取得に向けて活動を開始、6月には「OHSAS18001」規格に基づくマネジメントシステムを構築、社員、協力社員を含めた全従業員への教育とシステム運用を開始した。
 10月には審査機関であるロイド※2のシステム審査にパス、続いて11月には運用審査に合格、スタートから11カ月という短期間で認証取得にこぎつけた。

 「統合したマネジメントシステム」は横製の管理・製造部門のほか社外で行っているすべての工事が対象となり、対象人員は協力社員を含めた総数で約8,000人となる。

 取組み方法としてはマンガ入りの非現業部門用と現業部門用の2種類の「安全衛生・環境作業マニュアル」を作成、対象者全員に配布し、所内で教育した約150名のリスクアセッサーが絶えずリスクアセスメント※3を行っている。

 また横製を訪れる人には、正門で「ハンドポケットで歩くことの危険」とか「喫煙は指定の場所で」といった10項目にわたる注意事項を書いた「協力のお願い文」を渡し、協力を求めており、一歩足を踏み入れた瞬間からすべての人が「OHSAS18001」の実行者とし、所内で発生しうる災害等の未然防止に努めている。


※ 1. OHSAS18001= Occupational Health and Safety Assessment Series
この規格は、ISO9001(品質)、ISO14001(環境)との両立性に配慮し各国の規格協会、審査機関がコンソーシアムを結成し、1999年4月英国労働安全衛生マネジメントシステムの指針(BS8800)をベースとして作成された。
わが国では、平成11年4月、厚生労働省から「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」が告示され、これを受け平成12年6月には日本造船工業会が「造船業における労働安全衛生マネジメントシステム指針」を作成した。
   
※ 2. ロイド=ロイド レジスター クオリティ アシュアランス リミテッド
略称:LRQA
   
※ 3. リスクアセスメント
危険性を評価、決定する(客観的な基準で作業等の危険度を数値化する)。

~横浜製作所について~
所在地:横浜製作所 本牧工場  横浜市中区錦町12
金沢工場  横浜市金沢区幸浦1-8-1
主要製品 (本牧工場): 修繕船、橋梁、水門扉、LNGタンク、ガスホルダー、ビールタンク、冷却塔、各種立体駐車場
  (金沢工場): ボイラ、タービン、ディーゼルエンジン、ガスエンジン舶用補機、ごみ焼却施設、下水処理施設、産業廃棄物焼却施設、し尿処理施設、粗大ごみ処理施設 他
取締役横浜製作所長: 松浦 重治


担当窓口 横浜製作所


以  上