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三菱重工ニュース
2002年7月31日発行 第4021号

安全に対する真剣・誠実な取り組みを高く評価
NSネットのピアレビュー報告書


 三菱重工業は、去る6月、原子力事業の中核事業所である神戸造船所を対象にした ニュークリアセイフティーネットワーク(NSネット、理事長 牧野 昇氏)のピアレビュー(相互評価)を受けたが、31日午後、東京・丸の内の本社で牧野理事長から西岡 喬社長にその結果を取りまとめたピアレビュー報告書が手渡された。

三菱重工ニュース
ピアレビュー報告書の授与 
牧野理事長(写真左)より三菱重工業(株)西岡社長(写真右)へ

 報告書は「原子力安全については、『安心感』を得ることが重要である。その一助となるべく、本造船所においては、所長をはじめ所員が協力会社も含め真剣かつ誠実に諸活動に取り組んでいることが確認された」と神戸造船所を高く評価。

 さらに、安全に関する行動認識として「技術的良心に恥じないこと」を基本におき、「コンプライアンス(法令遵守)及び倫理観を持った行動が不可欠」というポリシーは評価される、と述べるとともに現状に満足することなく、なお一層の安全文化の向上を目指してさらなる自主努力を継続していくことが望まれると記している。

 加えてNSネット会員、原子力産業界に広く紹介されるべき良好な事例が列記されている。

(1)有効な現場パトロールの実施 マイスターパトロールとして現場専門家が、また所長、副所長が現場パトロールをしており、これが安全文化の醸成に寄与している。
(2)企業倫理に対する積極的な取り組み
  三菱重工コンプライアンス指針の全社員への配布など社員のモラル向上を目的とした各種の活動を積極的に展開している。
(3)「技監」「範師」の資格認定制度の導入とその活用
  各部の業務を横断的にチェックする仕組みを構築し、業務経験・知見の反映やモノづくりの根幹を支える技術の伝承に役立てている。

 これに(4)CS(お客様満足度向上)運動の一環としての自主保全活動と個別改善活動の展開と(5)調達先協力会社との良好な意志疎通が加わって、良好事例は全部で5項目。

 一方、「改善提案」として
(1) 会社方針の具現化に対するさらなる工夫
(2)「シミュレータセンター」活用による原子力安全意識の高揚
(3) 調達先も含めた協力会社社員の個人の意見・要望の募集
を検討するよう提案されている。

 NSネットは平成11年に発生した東海村のウラン加工施設における臨界事故を教訓として、国内の原子力産業界の事業者や研究機関が一体となって、原子力産業全体で安全文化を共有し、原子力安全の確保を図ることを目的として平成11年12月に設立されたネットワーク組織。

 原子力安全文化の普及、会員間の相互評価(ピアレビュー)、それに原子力安全に係る情報交換・発信を行うことを主な活動目標としており、電力関係、燃料加工関係、プラントメーカー、研究機関から36の企業・研究機関が加盟している。

 ピアレビューは、原子力安全に関するNSネット会員間の共同課題について相互評価を行い、課題や良好事例を水平展開することによって原子力産業全体の安全文化の向上を目的として実施されるもの。

 当社神戸造船所に対するピアレビューは6月19日から21日までの3日間、組織・運営、教育・訓練、設計・製造、重要課題対応について現場視察、書類確認、面談によって実施された。
 評価チームは東京電力(株)、原燃輸送(株)、日本原子力研究所、NSネットから担当者が1名ずつ出て4名で行われた。

 ピアレビューはこれまで電力関係企業で行われており、プラントメーカーを対象に実施したのは当社神戸造船所が初めて。

 なお、相互評価(ピアレビュー)の報告書は、8月1日にNSネットのホームページに掲載される予定。(http://www.nsnet.gr.jp)



担当窓口
原子力業務部

以  上