ページの先頭です。 ページの本文へ メインメニューへ フッタへ
ページの本文です。

三菱重工ニュース
2002年4月5日発行 第3995号

溶剤抽出法によるPCB汚染土壌の浄化処理について
国立環境研究所、神戸市と浄化処理を開始、国内初のPCB汚染土壌浄化


 三菱重工業は、独立行政法人国立環境研究所、神戸市との3者共同研究により溶剤抽出法によるPCB汚染土壌について、すでに実サンプル土壌を用いた当社研究所での基礎試験で処理性能の検証、安全性の確認を実施、良好な結果がえられたことから現地で実証プラントによるPCB汚染土壌浄化の確認・検証を実施する。PCB汚染土壌の現地での浄化処理としては、他社も含め国内初の取組みとなる。

 浄化処理の対象となる場所は、昨年3月に、廃コンデンサの不法投棄によるPCB土壌汚染が発覚した神戸市北区の空き地。すでにPCBに汚染された土壌は汚染の拡散を防止するため、掘削し、フレコンバッグに詰め、防水措置を施した上で現地に設置したコンテナ内に厳重保管されている。

 当社は、今回の浄化処理において、国立環境研究所からモニタリング手法等での協力を仰ぎながら、溶剤抽出法によるPCB汚染土壌浄化技術の浄化性能の検証を行なう。

概略スケジュールは
 平成14年5月上旬 ・・・浄化設備搬入
 平成14年7月~10月・・・現地浄化処理(汚染土壌からのPCB分離・抽出)
 平成14年10月~11月・・・実証結果取りまとめ の予定。

 溶剤抽出法は、米国EPA(環境保護庁)に認定され、米国内で多数の処理実績がある油・PCB土壌浄化技術。常温・常圧下、排ガス等が出ないシステムで安全に汚染土壌から油、PCBを分離抽出する。

 当社は、昨年米国テラクリーン社から本技術を導入し、有機溶剤ガス処理装置のトップメーカーである当社の溶剤処理技術と組み合わせて、日本の土質や汚染状況に適応できる処理システムを構築済み。国内での処理実績はないものの、実処理システムと同様の処理フローのデモ設備を保有しており、既に国内の汚染事例を想定した土壌サンプルを使ってのラボ試験を実施、良好な結果を得ている。

 日本国内では、PCBを含む高圧トランス・コンデンサ等のPCB廃棄物については、昨年7月15日に「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」が施行され、国が認定済の技術により処理を進めていくことが決定しているが、PCB汚染土壌については、浄化処理技術が実用化に至っていない。当社の溶剤抽出法による今回の浄化実証は、この先駆けとなり、PCB汚染土壌の浄化促進に弾みをつけるものと期待される。

  尚、当社は環境事業の新分野として、PCBのみならず、ダイオキシン、油、揮発性有機化合物、重金属等による汚染土壌浄化にも全社総力を上げて取り組んでいる。


営 業 窓 口 本社環境ソリューション・輸出部
製作事業所 神戸造船所

以  上