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三菱重工ニュース
2001年10月15日発行 第3951号

設計抄速毎分2000mの高速抄紙機MJシリーズを独自開発
日本メーカーで初めて全世界規模での市場参入が可能に


 三菱重工業は、新聞用紙や印刷用紙などの紙をつくる抄紙機において、独自の技術により世界最速レベルの設計抄速毎分2000m(安定抄速毎分1800m)の高速抄紙機“MJシリーズ”の開発を完了した。17日から19日に鳥取県米子市で開催される「平成13年度紙パルプ技術協会年次大会」(主催:紙パルプ技術協会)において発表する。


独自開発の高速抄紙機「MJシリーズ」

 当社は、当社紙印刷研究センターにおいて、独自技術を活用した高速運転のための要素研究と実際の操業を模擬したパイロットプラントによる実証運転をおこなってきたが、今般その性能確認を完了したもので、これにより当社は日本の抄紙機械メーカーで初めて全世界規模で高速抄紙機の事業展開が可能となる。

 開発にあたっての最大のポイントは、高速運転下でも紙の高品質性を維持すると同時に、生産効率の低下を防止すること。 当社は、紙の原料である液状のパルプを脱水し均一な湿紙を形成するユニットである“フォーマ”に、独自の技術を織り込んだロールブレードフォーマを開発し、繊維の均一分散性能を高めることで高品質を実現すると同時に、フォーマで形成された湿紙の水分をしぼりとるユニットである“プレス”においても、当社独自の技術を加えたフェルト支持によるノーオープンドロー化で、紙が搬送中に受ける張力の影響を緩和して高速運転による紙切れの防止を実現した。
 そのほか、高速化に伴い増大するミスト(水と液体パルプの霧)の発生を抑えてオペレーターの作業環境にも配慮するとともに、ITを活用したリモートメンテナンス(遠隔監視)も可能にした。

 今回開発した高速抄紙機の名称である“MJシリーズ”は、Mitsubishiの「M」と、Japanの「J」を組み合わせて、当社、かつ、日本の独自技術をアピールしたものであり、当社は、今後もさらなる高速機のシリーズ化を目指していく。

担当窓口 紙・印刷機械事業部 製紙・紙工機械総括部

以  上